価格と乗り心地を大きく左右するコンポーネントの違い

R8000系アルテグラ

クロスバイクの価格を決める大きな要素としてフレームの素材と同様に重要なのが、コンポーネントと呼ばれる駆動部分である。クロスバイクは沢山の部品から成っているが、変速機、ブレーキ、スプロケット等、セットで設計・製造されている部品を総称してコンポーネントと呼ぶ。

クロスバイクに採用されるコンポーネントは、低価格なモデルはマウンテンバイク用、値段が上がるにつれてロードバイク用のものが採用される傾向にある。また、ギアの段数が増えるほど、価格が上がる。

下図は、ロードバイクとクロスバイクに一般的に採用されているシマノ製コンポーネントのグレード表だ。

ロードバイク向け マウンテンバイク向け
ビギナー向け TOURNEY A070
CLARIS
TOURNEY
ALTUS
ACERA
中級者向け SORA
105
ALVIO
DEORE
SLX
上級者向け ULTEGRA
DURA-ACE
DEORE XT
XTR

グレードが高いほど軽量、ブレーキ性能に差が出る

低価格なクロスバイクにはマウンテンバイク用のALTUSやACERAが、中級グレード以上のモデルにはSORAやTIAGRAといったロードバイク向けのコンポーネントが採用されることが多い。

コンポーネントのグレードが高いほど軽量になり、変速段数が増えることで坂道などの道路状況の変化に柔軟に対応することが出来る。

さらに、グレードの高いコンポーネントは精度の高いパーツが使われているため、変速時のフィーリングやブレーキの制動距離などに差が出てくる。これらは加速性や制動性に大きく関わる部分であり、ストップ&ゴーの多い街中を走る際の乗り味には大きな差となって現れてくるだろう。

 

最後に

今回は初めてのクロスバイク購入を考えている人のために、一般的な購入予算やフレーム素材ごとのオススメのモデル、クロスバイクの価格を決める要素等をまとめてお伝えした。

予算が決まったら、自分にぴったりのクロスバイクをゆっくり、じっくりと探してみてほしい。

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