3.夢の対決が実現!豪華な出場選手たち

最後の注目ポイントは、最も重要なポイントでもある。

それは出場選手だ。ここにこそ、今年のジロを見逃してはいけない理由が凝縮している。

最強対決!ツールの王者vsジロの覇者が激突

まず、過去4回のツール・ド・フランスを制している現役最強のグランツールレーサー、クリス・フルームが、今年、8年ぶりのジロ出場を決めた。

そして当然、昨年ジロ総合優勝者のトム・デュムランも、今年、連覇を狙って出場が予定されている。

このデュムラン、実はフルームを倒しうる唯一の男であると目されている。そして今回のジロは、この現役最強のフルームと、彼に唯一対抗できる男とが、本気で激突する初めての機会となるのだ。

果たして現役最強はどっちなのか。あるいは彼らを退ける第三の刺客が現れるのか。

以下、今大会出場の注目選手をピックアップしていく。

王者クリス・フルーム(イギリス/チーム・スカイ)

Embed from Getty Images

ご存知、クリス・フルームだ。過去4度のツール・ド・フランスを制し、もう1つのグランツール、ブエルタ・ア・エスパーニャも昨年総合優勝を果たした。

フルームは何故こんなにも強いのか

フルームの強さの要因となるのは2つ、山を登る力(登坂力)の高さと、個人タイムトライアル能力の高さである。

厳しい山が連続するグランツールでは、登坂力の高さが勝敗に大きく影響する。フルームも当然、トップクラスの登坂力を持っている。

しかし、フルームに匹敵する登坂力をもつ選手は他にもいる。わずか23歳でツール・ド・フランス総合2位となったナイロ・キンタナや、2017年、2016年とツール・ド・フランスの総合表彰台に登っているロマン・バルデなどだ。

しかし、彼らも個人タイムトライアルではフルームにまったく歯が立たない。どれだけ登りでフルームに喰らいつき、ときに彼を出し抜いたとしても、個人タイムトライアルとなると、簡単に2〜3分のタイム差をつけられてしまう。

チーム・スカイの強さがフルームを支える

さらに、フルームの勝利を盤石にしているのは、彼が所属するチーム・スカイの強さでもある。

Embed from Getty Images

チーム・スカイの選手は一人一人が別のチームではエースを担えるだけの実力者であり、スカイというのはサッカーでいうレアル・マドリードのような存在だ。

不安点としては、チーム・スカイとジロとの相性がこれまであまり良くなかったというのが挙げられる。

2017年もエースのゲラント・トーマスがジロ第9ステージで落車によりリタイアしている。果たしてフルームは、この「ジロの呪い」に対抗することができるか。

また、昨年秋から続くドーピング疑惑問題も不安の一つである。

その影響もあるのか、今年これまでフルームが出場しているレースでは、あまり良いとは言えない結果が続いている。

果たして、今回のジロに向けて調子を取り戻し、「最強」たる力を見せつけることができるか。

昨年ブエルタで、「ツール」「ブエルタ」2連覇を記念するトロフィーを掲げるクリス・フルーム。同年内での「ツール」「ブエルタ」制覇は、史上3人目、ブエルタが現在の時期(8月~9月)に移ってからは初の快挙である。

Embed from Getty Images

4月14日にツイートされた、モンテ・ゾンコランで練習するフルームのツイート。気合十分である。


対フルーム最強の男、参戦:トム・デュムラン

1 2 3 4 5