DFM01がスマートロードバイクに進化!2016年春の発売予定、日本のベンチャーCerevo発『ORBITREC(オービトレック)』

Cerevo ORBITREC

2015年のミラノサローネでDMM.make Akibaとデザイナー柳澤郷司氏が3Dプリンタを用いたチタンロードバイクとして話題を呼んだ『DMF01 OUSIA』。

これがラスベガスで開催中の国際家電ショー『2016 International CES』にて様々なサイクルセンサーを組み込んだIoT(Internet of Things)ロードバイク『ORBITREC(オービトレック)』として発表。2016年春の発売を予定している。

IoT:一意に識別可能な「もの」がインターネット/クラウドに接続され、情報交換することにより相互に制御する仕組み via Wikipedia

UCI規定へ対応、3Dプリンタによりサイズフルオーダーのできる『DMF01』

ロードバイクフレームのジオメトリ決定に対する主要パーツを3Dプリンタのチタン焼結で制作することで、安価にサイズのフルオーダーへ対応する。フレームパイプにはカーボンを採用し、重量はわずか1100g。UCI規定にも対応し、レースにも出場ができる最先端のロードバイクとして話題を呼んだ。

関連記事:UCI規定へ対応の3Dプリンター製チタンロードバイク『DFM01 OUSIA』

IT技術でロードバイクとユーザーの“人馬一体”を実現するオービトレック

Cerevo ORBITREC

このDMF01が革新的なのは、9軸センサ(加速度・角速度・地磁気)、温度、湿度、気圧、照度、GPSといった8種類のセンサーから得た情報を、スマートフォンを通して通信。記録されたデータはクラウド上でビッグデータ解析される。

ライド中のナビゲーションにとどまらず、傾きや衝撃などのフレーム状態も取得ができるため、転倒事故が起きた場合の緊急通報といったユーザーの状況を能動的に発信することも可能だ。

もちろん「ANT+」規格にも対応しているため、通常のサイクリングコンピューターと同様にケイデンスや心拍などを計測することも可能。

双方向通信が可能なので、将来的には路面状況へ応じ自動的に最適なギアを選択するオートマチック化といった使われ方も想像できる。

オービトレックは最先端の技術で、ロードバイクとユーザーの“人馬一体”を実現するのだ。2016年春頃に発売が予定され、価格は7000ドル以下を目指すという。

300ドル以下、自分のロードバイクをIoT化できる外付けセンサー『RIDE-1』

さらに自分の愛車をIoTロードバイク化することができる外付けセンサー『RIDE-1(ライドワン)』も発売される。ダウンチューブに外付けするRIDE-1は、ORBITECと同様のセンサーが搭載されている。

RIDE-1の予定価格は300ドル以下とのこと。

via 3Dプリント技術を用いたIoTロードバイク「ORBITREC」、 既存の自転車をIoT化する計測・通信装置「RIDE-1」を発表