コンポーネントとは何か
ロードバイクに乗り始めると、コンポーネント(またはコンポ)という単語をしばしば耳にするかもしれません。
コンポーネント(component)には「部品」という意味があります。ロードバイクは沢山の部品から成っていますが、その中でも、変速機、ブレーキ、スプロケット等、セットで設計・製造されている部品を総称してコンポーネントと言います。フレームやサドル、ハンドル、タイヤ等はコンポーネントには含まれません。
コンポーネントのメーカー
コンポーネントの2大メーカーがシマノとカンパニューロ(イタリア)。コンポーネントと言えば、大抵はこの2社のどちらかの製品ですが、最近では、スラム(アメリカ)もシェアを拡大しています。
シマノのコンポーネント
コンポーネントは、同じメーカーでもグレードによって値段に大きな差があります。日本で完成車として販売されているものは、そのほとんどにシマノ製のコンポーネントが採用されているので、その違いについてまとめました。
デュラエース(11S)
シマノの最上位コンポーネント。11Sは11速という意味。プロユースのコンポーネントのため、値段が非常に高いです。
アルテグラ(11S)
デュラエースのおよそ半額程度で購入可能。とは言え、コンポーネントとしては上位に位置します。
105(11S)
レースをターゲットにするなら、最低でも11速の105を選びたいところ。エントリーモデルにも採用されることがある、コストパフォーマンスに優れたコンポーネント。
ティアグラ(10S)
105以上のグレードとの大きさ違いの一つが10速であること。ティアグラを採用しているエントリーモデルも多い。
ソラ(9S)
9速で、通勤通学や、中距離のロングライドに向く。
クラリス(8S)
8速で街乗りメインの人向き。上位モデルと大きな差があるのは否めないところ。もちろん、安さは魅力です。
グレードによって何が違う?
上位グレードほど、重量を軽くする工夫が施されています。実際に使用してみると、操作感も違うという声をよく聞きます。上位グレードになるにつれ、ブレーキ性能が上がるのもポイントの一つ。耐久性にも大きな差があります。加えて、ギアの数も変わります。
ギアの数が多い方が良い理由
ギアを変えると、ペダルを踏んだ時の重さが変わってきます。ギアが2つの場合と5つの場合を想像してみてください。
ギアが2つ:重い・軽い
ギアが5つ:超重い・重い・普通・軽い・超軽い
例えば、緩やかな坂では、軽いギアより普通のギアの方がいいかもしれませんし、激しい坂では超軽いギアにしたいと思うかもしれません。このように、ギアの数が増えるほど選択肢が広がり、道やコンディションに合った最適なギアで走ることができます。
まとめ
コンポーネントとは、セットで設計・製造されている部品の総称でした。グレードによって、操作性や耐久性が大きく変わることも分かりました。予算の範囲内で、できるだけ高いグレードのコンポーネントを選択するのが望ましいと言えそうです。
シマノのコンポーネントについて更に詳しい情報が知りたい場合は、カタログをオンラインで見ることができます。PC版とSP版で分かれているので、以下のリンクからご確認ください。