チューブラータイヤとは?

タイヤとチューブが一体化した構造

チューブラー

via vittoriajapan.co.jp

チューブラータイヤは、チューブを補強布(カーカス or ケーシング)で袋状に包み、タイヤへ縫い込んだものです。地面と接するトレッド部分にゴムが貼られたタイヤです。チューブとタイヤが一体化しており、これを専用のセメントやテープでホイールに貼り付ける構造です。

チューブラーのメリット

回転効率が高い

タイヤが発明された頃と同じ単純な基本構造を持ち、軽量性を求める事が出来ます。タイヤ断面が真円に近い構造のため、回転時のエネルギーロスが少なくなります。プロや実業団でレース用として使用されている割合が高いのがチューブラータイヤです。

比較的パンクし難い

チューブをタイヤが包み込む構造のため、段差などで強い衝撃が加わった場合にもリム打ちパンクが起き難いという特徴があります。

軽量である

また、ホイールへ直接タイヤを貼り付ける構造となるため、ホイール側もシンプルな構造で済むため、軽量化しながら強度を高める事が出来ます。ディープリムなどホイール自体の重量が増す場合はチューブラータイヤが選ばれる場合が多いです。

チューブラーのデメリット

パンクした場合はタイヤごと交換

万が一パンクしてしまった場合、タイヤごと交換する必要があります。チューブとタイヤが一体化しており、分離させる作業は非常に面倒な事、パンク修理をしても性能が落ちてしまう事から、パンクした場合はタイヤごと交換する場合が多いです。

しかし、タイヤ内へシーラント剤(パンク防止剤)を注入しておく事で、パンク時にも耐パンク性を高めたり、パンクした場合にも一定距離は走行を続けることが出来ます。

タイヤ交換が初心者には難しい

タイヤをホイールへ貼り付ける作業は手作業で行なうため、タイヤの接地面を綺麗に真っ直ぐにしようとする事は慣れが必要です。タイヤがたわんだ状態でホイールに装着されていると回転効率が悪化し、タイヤとホイール本来の性能を損なうため、プロショップなどへ作業を依頼する事をオススメします。

高価

構造上、製造が難しくタイヤ自体の価格も高くなります。タイヤの違いによる乗り味の違いがそこまでわからない時期には、投資額に対する実感値は低いかも知れません。

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