加速が使命
スーパーシックスエボハイモッドを試乗した印象をまとめると…
- ゼロスタート/低速からの加速性能がとにかく高い
- 乗り味は優しいが、バイクコントロールには若干テクニックが必要
- 高速域でのスピード維持に強い
第一印象として、スーパーシックスエボハイモッドは“ゼロスタート・低速からの加速に強いバイク”だ。漕ぎ出しから脚を数回転もすれば、自分の求めるスピード域まで気持ちよく加速する。
バイク重量を感じる場面もあるが、高速域に入ってしまえばバイクが勝手に進んで行く様な感覚へ陥る。キャノンデールが開発した「ホログラム45ノットホイール」がバイク全体の味付けを整えてくれており、高速域の走行性へ寄与しているのだろう。
フレームの剛性はフラッグシップ/レース向けバイクにありがちな“硬いバイク”※1ではなく、乗り味は想像以上に快適。
※1…バイク(フレーム)が硬い=ペダルを踏んだ時の加速反応が良い反面、脚が疲れ易く脚力が無いと性能を発揮出来ない。
フレームが硬すぎない分、エアロハンドルの剛性はかなり高く、このハンドルの剛性が乗り手の力を推進力へと変えてくれている事を体感できる。
だだし、このハンドルの硬さは、ロードバイク初心者にとって若干違和感を感じる事があるかもしれない。
車で例えるなら、サスペンションが硬いとコーナリング時の安定性は増すものの、しっかりと荷重移動が行えていなければコーナーでのグリップが十分に発揮できず「曲がらない車」となってしまう。これがロードバイクの場合、ハンドルが硬いとは荷重移動をしっかり行わねばならず、初心者が「曲がりにくい」と感じる要因へ繋がる。
コーナリング技術さえ見についてしまえば、スーパーシックスエボハイモッドは鋭くコーナーをクリアしていく楽しさをもたらしてくれる。