UCIプロチームが使用するバイクは?
UCIロードレースの2ndディビジョンに位置する「UCIプロシリーズ」。このプロシリーズに分類される大会で主にレースを走るのが「UCIプロチーム」だ。
2022年シーズンは17チームが本ディビジョンに所属している。
メディア露出度的には、UCIワールドチームより低いため、特に日本ではあまり知られていないメーカーのバイクが使用されていることも多々ある。
本記事では、そんなUCIプロチームが使用するバイクから、オールラウンドモデル、そして日本国内で購入可能なモデルに絞り、その第1弾として計3台のバイクをご紹介していく。
DE ROSA(デローザ)
SK Pininfarina
70年近い歴史を持つイタリアブランド『DE ROSA(デローザ)』。
創業者のウーゴ・デローザ氏は12歳から自転車フレーム製作に携わってきた生粋のフレーム職人。ロゴのハートマークは、そんなDE ROSAの自転車に対する”PASSION(情熱)”の証だ。
「SK Pininfarina」はデローザが誇るエアロバイク。
2022年はUCIプロチーム「Bingoal Pauwels Sauces WB(便ゴール パウエルスソースWB)」のチームバイクとして供給されている。
トリノに本拠地を置くイタリア最大のデザイン&製造会社「Pininfarina」社と協働で開発した1台。そしてその名を冠したモデルだ。
同社はフェラーリや、2006年トリノオリンピックのトーチなど、幅広いプロダクトをデザイン・製造を行ってきた実績を持っている。
本バイクでは、同社が有する風動実験施設にて実験・開発が行われたエアロバイク。
各チューブがそれぞれに複雑な形状をとり、空力性能を高めている。
ヘッドチューブとトップ・ダウンチューブの接合部付近は後方が段々と細くなっていくエアロフォイル形状と、後方先端部分を削ぎ落としたようなカムテール形状を組み合わせたようなデザイン。
シートポスト・シートチューブにもエアロフォイル形状が見られる。
さらに、シートチューブとシートステーが融合したような形をとり、リアホイールを包み込むようにクリアランスが狭められている。
またチェーンステーも、BB側からリアエンドに向かう途中で広く開くように変形し、BB付近とリアホイールのクリアランスを狭めながら高い剛性も実現している。
ステム一体型のエアロハンドルバーとケーブルフル内装システムとともに、ペダリングのパワーを推進力に効率よく変換しつつ、優れた空力性能で高速巡行を可能にしてくれる。
さらに『DE ROSA』と『Pininfarina』は本モデルを製作するにあたり、「速いものは美しい」というコンセプトを掲げている。
至る箇所が美しく仕上げられ、空気を滑らかに後方へそらしつつ、美しいペイントとともに芸術的なレーシングバイクとなっている。
イタリアの職人色の強い1台だ。
ちなみに、UCIワールドチーム「Team Cofidis」にはDE ROSAの「MERAK」というモデルが供給されている。気になる方は以下記事をチェック!
『後悔しない最強のオールラウンドバイク(イタリア編) |
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【完成車】
- メーカー:DE ROSA(デローザ)
- モデル名:SK Pininfarina
- カラー:
BIANCO FUME’ / White Glossy
Blue Glossy / Stealth Matt - サイズ:46 / 48 / 50 / 52 / 54 / 56
- コンポーネント:
SHIMANO Ultegra R8000(11速) - ホイール:SHIMANO WH-RS170
- 重量:-kg
- 税込価格:¥737,000
- フレーム価格:¥594,000〜
『DE ROSA(デローザ)』についてはこちら! |
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参照:DE ROSA(日本) , DE ROSA(本国)