バーテープの素材

各メーカーで工夫を凝らして開発されているバーテープ。

独自の素材を開発したりと、素材数で言えばかなりの数があるため把握しきれないほどだが、主な素材を以下にまとめてみた。

バーテープ選びにぜひ役立ててほしい。

コルク 衝撃吸収性が高く、他の素材には出せない雰囲気で根強い人気がある。張力には耐久性が低く、巻くのが少し難しい。
ポリウレタン 柔らかい触り心地をもち、薄くも強度が高いので強く張りながら巻くことが可能。
ポリエチレン 合成樹脂で強度が高く、摩擦による消耗に強い。
レザー 本革素材で他のどの素材よりも高級感がある。クラシカルバイクやヴィンテージバイクに抜群なコンビネーションを発揮する。
EVA素材 バーテープ素材の中でも最も一般的な素材。EVA(エヴァ)樹脂とも呼ばれ、ポリエチレンよりも軽く柔軟性と弾力性をあわせもち、張力への耐久性が高い。滑り止めを必要とする製品に使用されることが多く、サンダルやルームスリッパ・マットの裏に使用されることも。
DSP素材 デュラソフトポリマーという素材。薄く柔らかい素材で、握ると手に吸い付くような感覚がありつつもベタつかない特徴がある。そのため、滑りにくくしっかりとしたグリップ感があり、自転車だけでなく野球製品も手がけるグリップテープメーカー「リザードスキン」製品群では多く使用される。

 

©️MHL

そのほかにも、コットン素材・タオル生地などのものや、内部にジェルやスポンジ材などのクッション材が組み込まれているバーテープもある。

厚みによって使い分けよう

©️スパカズ

市販されているバーテープには、薄い物で0.7mmから、厚い物は4mmと幅広いラインナップが展開されている。薄ければ薄いほど握りやすく、グリップ力に優れた物になるが、その分振動吸収性は低くなる。

逆に厚手の場合、バーテープ自体がクッションとなることから振動吸収性が向上する。疲労削減へと繋がるが、ハンドルが太くなることから手の小さい方には握りづらさを感じることも。

裏技としては、薄手のバーテープを巻き、ハンドルとバーテープの間のクッション性を高めたい箇所にゲルパッド(ゴムのパッドなど)を入れて巻く方法もある。

一般的に、レース志向なユーザーは2.5mm以下のバーテープ、ロングライド・ポタリングなどの長時間走行が多いユーザーは3mm以上がお勧めとされている。

組み合わせは自由自在

ロードバイクのバーテープは様々なメーカーから、様々な種類が販売されている。巻き方によってはカラーだけでない個性を表せるので、ぜひお試しあれ。

 

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