自転車通勤で気をつける事
ここまで自転車通勤の素晴らしさを述べてきましたが、もちろんデメリットや気をつけねばならない点もあります。
スーツでの自転車通勤は厳しい
自転車通勤をし易いスーツという物も売られてはいますが、一般的なスーツを着る職業の人にとっては自転車通勤は中々難しいかもしれません。オフィスへスーツを置いておき、バックパックにワイシャツを入れ、出社後に着替えるという事が出来るならば、スーツを着る職業の方でも自転車通勤は十分に可能です。
雨の日などの天候問題
自転車通勤を始めると、これまで以上に天気予報が気になります。朝に天気予報を見て、晴れと出ていても途中で雨に見舞われる場合もあります。途中で雨が降っても良いような服装で行くか、薄手のレインジャケットを常備するなど対策が必要です。
交通事故などのトラブル
自転車通勤で最も気をつけねばならない事が交通事故です。電車通勤時にはあまり気づかなかったものの、朝夕の通勤時間帯は都内中心部など物凄い数の車で渋滞しています。自転車は渋滞で動けなくなるという事はあまり無いのですが、すり抜けをしようとする際に車や歩行者、他の自転車と接触事故を起こしてしまうケースもあるので、交通安全には十分気をつけた運転をしなければなりません。
また、自転車は道路交通法上は軽車両へ分類されているにも関わらず、車やトラックから軽視され、いくら自分が気をつけていても事故に巻き込まれる場合があります。特に夜道は視界も悪くなり見落とされて追突事故に繋がる事も。周囲へ自分が走っていることをアピールするために明るい色のウェアを着る、前後のライトを装着する等の対策と、交通ルールを守ることは勿論、危機予測をしながら能動的な安全運転に務める事が事故を避ける為には重要です。
さらにクロスバイクは20km/hも出る軽車両です。クルマ等とは違い、免許が要らない乗り物なので自分が加害者になる事を想像しない方も多いのですが、仮に事故を起こしてしまった場合は自分が怪我をして仕事に行けなくなる、相手が居る事故の場合は倍賞責任が伴います。自転車には法律で義務付けられている強制加入保険はありませんが、常に自分が加害者となるリスクがある事を理解し、自転車保険へ加入する事を検討すべきです。
自転車保険は月額数百円から加入出来る物から、自宅の火災保険や生命保険等へ加える事も出来ます。ご自身で加入済みの保険内容を調べ、別に入る必要があれば自転車保険への加入を検討しましょう。