サイクルキャップの歴史

イギリスのサイクリング誌「Cyclist」によると、サイクルキャップが撮影された写真のうち、現在確認できる最も古いものは1894年に撮影されたものだそうだ。20世紀より前から一部のサイクリストの間で着用されていたのだ。

その後、70年以上前から開催されているツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアなどでも、着用した選手の写真が残っている。

しかし、近年ヘルメットが登場し、その着用が義務化されてからはサイクルキャップをレース中に被る選手は減っていった。それでもサイクルキャップは表彰台などで被られることもあったが、より大きな広告を印刷できるとあって、ベースボールキャップのような帽子を被り表彰台に立つ選手が多くなっていった。

参考:In praise of cycling caps(Cyclist)

21世紀では、サイクルキャップに実用性はない?

グランツールを走るほぼ全ての選手が、サイクルキャップをレース中に被っていた「古き良き時代」。では自転車やパーツ、ウェアの開発が進んだ現在では、サイクルキャップに実用性は見出せないのだろうか。

答えは「No」だ。その証拠に現在のトップ選手の中でもサイクルキャップを被ってレースに出場し、1着でフィニッシュラインを通過する選手だっている。さらにレース以外の場でも、サイクルキャップはその効果を発揮してくれるはずだ。

と言うことで、次回の記事で「サイクルキャップのメリット」についてお伝えしていく。

【ロードバイク初心者向け】サイクルキャップのメリットとは?/実用性・オシャレ

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