スラム(Sram)

1987年にアメリカで誕生した「スラム」。英語圏では「シュラム」と呼ばれている。

1988年にはママチャリや子供用自転車にも搭載されている手首を捻って変速を行う「グリップシフト」のロードバイク用を開発し、注目を浴びる。

2019年には無線変速のコンポーネント「レッド イータップAXS」を発表。世界初の無線コンポーネントではなかったものの、すぐさま多くのプロチームが採用した。

スラムは「ダブルタップ」と呼ばれる機構をシフトレバーをに採用。一見変速箇所はレバー1本にしか見えないが、ギアを上げる際はレバーを1度だけ押し込み、下げる際はレバーを2度奥に押し込む変速方法だ。

また、軽量性も売りにしており、「レッド」は世界最軽量のシフトレバーとも謳われている。アドベンチャー・グラベル用のコンポーネントとしての性能も高い。ホイールなどは、シマノとも一部互換性がある。

スラムのロードバイク用コンポーネントは全6種類。

名称 ギア数
イータップAXS(eTap AXS)※電動変速 12速
イータップ(eTap)※電動変速 12速
レッド22(RED22) 11速
フォース22(FORCE22)※電動変速も有 11速
ライバル(RIVAl22) 11速
エイペックス(APEX) 10速

12速、無線コンポーネントと近未来感ある響きのイータップが電動変速であり、プロチームにも採用されている。

リムブレーキの場合、シフトレバーは小型であり、手の小さい方でも握りやすいのが特徴だ。

エイペックス以外は全てディスクブレーキのラインナップがあり、グラベルなど激しいライドを楽しみたい方におすすめだ。

さて、どれを選ぼう

ロードレースの世界において最高峰カテゴリーである全19のUCIワールドツアーチームの内、シマノが14、カンパニョーロが3、スラムが2チームに採用されている。

迷ったらシマノのコンポーネントを予算に合わせグレードで選ぶのが無難と言える。

日本全国全ての自転車屋で取り扱っており、性能から使い易さや互換性、価格帯など初心者にユーザーフレンドリーな面が大きい。

しかし、見た目重視や握り心地を優先するならカンパニョーロ、1gでも軽くしたい、マニアックな物好きならスラムなど好みに合ったコンポーネントを選ぼう。

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