ただお洒落なだけじゃなく…
独特のデザインやカラーリングで人気の高いイタリアメーカーのロードバイクたち。しかし、お洒落なデザインなのはもちろんだが、ツール・ド・フランスを始めとするビッグレースで数々の勝利を生んできた、そんなイタリアの名ブランドをご紹介。
1. | CARRERA(カレラ) |
2. | Cinelli(チネリ) |
3. | COLNAGO(コルナゴ) |
4. | GIOS(ジオス) |
5. | KUOTA(クオータ) |
6. | MASI(マジィ) |
7. | PENNAROLA(ペンナローラ) |
CARRERA(カレラ)
CARRERA(カレラ)はイタリアの自転車ブランド。
CARRERAのブランドでロードバイクなどスポーツ自転車を製造するカレラ・ポディウム社は1989年、元プロ選手のダビデ・ボイファヴ、ルチアーノ・バラキにより興された比較的新しいブランド。イタリアのロンバルディア州に本拠地を置く。比較的新しいブランドながら、マルコ・パンターニなど有名選手が多数愛用したためレースシーンで名を馳せ、急速に成長を遂げたブランドだ。
Cinelli(チネリ)
cinelli(チネリ)はイタリアの自転車ブランド。チネリは1948年創業の老舗イタリアブランド。ロードバイク、ピスト以外にもハンドル、ステム、ラグ等を製作している。
「自転車は流行を追う必要はまったくない。あくまでもレースのための機材なのだ」という思想のもと、自転車界を先導する数多くのイタリアンバイクを生み出してきたチネリ。一方、デザインに重きをおいた自転車作りをすることにより、より人間的な自転車を作り上げる事にも成功した。
COLNAGO(コルナゴ)
COLNAGO(コルナゴ)は、イタリアに本社を置く自転車メーカーであり、ロードバイクを中心にTTバイク、シクロクロスバイク、マウンテンバイクの生産している。
1972年には、エディ・メルクスがコルナゴのバイクで49.432kmのアワーレコードを樹立。以来、2013年までに140以上のチーム、2,500人以上のプロ選手へ機材提供を行い、合計7,000勝以上の勝利を挙げ、高級レーシングバイクメーカーとしての地位を確立する。2013年には日本人ロードレーサーとして世界で活躍をする新城幸也が当時所属していたブイグテレコムへ機材を供給。新城はジロ・デ・イタリアで日本人最高位のステージ3位、ツール・ド・フランスではステージ6位、世界選手権ロードレースでは9位の快挙を成し遂げた。
GIOS(ジオス)
GIOS(ジオス)はイタリアの自転車ブランド。1948年、トルミーノ・ジオスによりトリノで設立された。
創業者のトルミーノ・ジオスは元プロのサイクリストで、ベルリン五輪ではイタリア代表に選ばれるほどの名選手であった。そのため、ジオスのエンブレムには五輪があしらわれている。フレームの精度には徹底的にこだわっており、その高いクオリティから「ドイツ的な印象さえ与える」と評されている。
KUOTA(クオータ)
KUOTA(クォータ)はイタリアの自転車ブランド。
2001年にイタリアのミラノショーでデビューを果たした新進ブランドである。デビュー前はフロントフォークの製造を請け負っていたため、カーボンの扱いに長けており、フレームはデビュー当初から高い評価を受けている。モノコック製法を採用し、軽量でありながらも剛性や振動吸収性を高めている。
これまで多くのトップチームにバイクを供給し、ライダー達からの意見を製品へと反映してきた。優れた技術力、洗練されたデザインに加え、性能を追求するための情熱を持って開発を進めてきた結果、すでに世界的なトップブランドとして認識されている。
クライマー向け、トライアスロン用、エンデュランス向け等、カーボン素材の自由度を生かしてそれぞれに最適な形状へとデザインされているが、それにも関わらずKUOTAであると一目で分かる特有の美しいシルエットが多くのライダーを虜にしている。
MASI(マジィ)
MASI(マジィ)はイタリアの自転車ブランド。
1949年、ファリエロ・マジィが創業した老舗ブランドである。バイクがライダーの情熱を奮い立たせることを信念としており、ファリエロによって制作されたスチールフレームは、エディ・メルクスやファウスト・コッピら世界のトップレーサー達に愛用され、ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランスといった世界の舞台で輝かしい成績を収めてきた。
伝統のクロモリフレームを継承しながらも、その時代にあったバイクを発表し続けている。ロードバイクを得意としているが、立ち止まらない挑戦的な姿勢により、ピストやミニベロのような若いユーザーの集まるファン層からも熱烈な支持を受けている。
PENNAROLA(ペンナローラ)
PENNAROLA(ペンナローラ)はイタリアの自転車ブランド。
1985年にロベルト・ペンナローラによってトリノで設立された新進メーカーである。最新技術を積極的に取り入れながら、魅力的なデザインのバイクを次々に発表してきた。小さな工房からスタートしたが、現在では高級フレームを中心に数多くのフレームを製造する中堅メーカーとしてヨーロッパ全土で人気を博している。
イタリアらしい計算し尽くされた美しいフォルムに加え、ペイントには特に力を入れている。そのため、他の有力バイクメーカーからペイントの依頼がくるほどである。
創業20周年となった2005年、オートクレーブ製法のフルカーボンバイク「ACRUX」がCICILISMO(チクリズモ)誌のBIKE OF THE YEARを獲得した。これはペンナローラのバイクの機能性とデザインの優秀性が認められた証である。ちなみに、オートクレーブ製法とは、性能低下の原因となる樹脂の気泡を極力抑えることができる手間のかかる製法である。