ワイドタイヤ化

Cycling: 10Th Tour De San Luis 2016, Stage 7 Wilier Bike Velo Fiets, Team Southeast (Ita)/ Vittoria Tyre Pneu Band, Ursus Wheel Roue Wiel, San Luis - San Luis (119,6Km)/ Rit Etape Ronde /(C)Tim De Waele (Photo by Tim De Waele/Getty Images)

Photo by Tim De Waele/Getty Images

ロードバイクでは長らく「700×23C」というタイヤサイズが王道であった。軽さと細さによる路面への摩擦抵抗の少なさが理由で、細くすることはあっても太くすることはなかった。

しかし、時の流れとともに技術と研究は進歩するもの。「転がり抵抗」という走行中の路面との抵抗を含めた計算を行うとタイヤは路面の凹凸に合わせて変形し、「太く変形しやすい方がエネルギー損失が少ない」という研究結果が分かった。

そのためこの数年では転がり抵抗、重量ともに優れている「700×25C」がロードタイヤの主役となった。

かつてのロングライド向きのタイヤサイズが現在ではレース向きへ、ロングライド向きとされるタイヤはより太い700×32Cも少なくない。

チューブレス化

出展:サイクルモード

パンク耐性と乗り心地の良さで注目されていたチューブレスホイール・タイヤだが、ホイールを買い直さなければならない、専用品が多いという問題で導入へのハードルが高い問題があった。ホイールとタイヤの相性もあるが、一般的に装着が難しいと言われており、相性の合わないホイールとタイヤでは取り付けられないこともしばしば。

様々な原因で普及が進まなかったチューブレス機構だが、メーカー側はホイールへの装着も簡単なチューブレスレディ(液体シーラントを使用し気密性を保つチューブレス機構)などに力を入れることとなる。

メジャーではない機構だったが、徐々にタイヤの選択肢が増えると同時に、チューブレスレディホイールが完成車にも採用され始めると、これまでのハードルは一気に解消しされ導入も安易に。

チューブの使用が可能であったり、小さなパンクに対しては必須のシーラントが勝手に対処してくれることもあり、運用面での問題はほとんどクリアされているのが現状だ。

クリンチャーよりも性能面でメリットの多いチューブレス・チューブレスレディ機構を選ぶことが最新のトレンドとなりつつある。

古い常識は捨て去ろう

過去の知識を頭に詰め込んで、その基準でモノを選んでもその性能はもちろん過去のものだ。皆さんのホイール選びに関する常識はどうだっただろうか。

もし「細いタイヤは設置面積が少なく速い!」だとか、「ディスクブレーキよりもリムブレーキの方が性能がいい」といった知識を持ったままであれば、ぜひこの機会にホイール選びの新常識を学ぼう。

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