関東平野を一望するなら

「峠」。

乗り物好きやロードバイク乗りにとって、峠という言葉には心が踊るものだろう。そんな方におすすめしたい、峠を1日中楽しめる場所、「筑波山」。

筑波山の魅力は、なんといっても1つの山で様々なルートを楽しめることだ。激坂に挑む、景色を堪能するなど、乗り手の脚力・楽しみ方に合わせて多様なルートを引ける。

筑波山は、茨城県つくば市にある標高877mの山だ。男体山と女体山の2つの山から成り、関東平野を一望出来る。近くには霞ヶ浦に向けて整備されたサイクリングロードも存在し、ロードバイクを楽しむには最適なエリアだ。

都内からは車で2時間(道路状況にもよる)、電車ではつくばエクスプレスを利用すれば1時間程度とアクセスも良い。

今回は、峠を求める都心サイクリストの為に、筑波山の麓から頂上を目指す4通りのヒルクライムルートをご紹介していく。

ルートは大池公園(スタート)→国道125号線→フルーツライン→石岡つくば線→不動峠→表筑波スカイライン→風返し峠→月岡真壁線→笠間つくば線→風返し峠→県道14号→大池公園(ゴール)。

距離は60km。しかし侮ることなかれ。獲得標高1150mのヒルクライムが待っている。

今回のライドは、2020年のツール・ド・フランスを制した「コルナゴ V3RS」で。落ち着いたデザインのバイクは筑波の自然へ溶け込み、景色と走りを楽しませてくれる乗り心地。

大池公園からの出発

筑波山の麓までは、つくばエクスプレスつくば駅から15kmほど。筑波山以外はどのルートも基本的に平坦のため、ウォーミングアップも兼ねて近場の駅からスタートしても良いだろう。

今回は「大池公園」からスタート。つくば駅からは13kmほどで、付近にはコンビニや無料駐車場もある。

公園から数百メートル進めば、地元サイクリストの定番「不動峠」への道があるが、現在は通行止めとなっている(2021年2月24日現在:1月5日〜3月末)。

知る人ぞ知る名舞台「フルーツライン」

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