東京は非常に凹凸な地形であることはご存知だろうか?
23区内には名前を持つ多くの坂が存在し、市街地でも高低差が15m以上にも及ぶ場所が至る所にある。中にはその見晴らしの良さから映画やアニメのロケ地になったり、非常に長い歴史を持つ坂なども存在する。
本記事は、そんな都内にある隠れた激坂スポットをご紹介していくシリーズ。その第3弾として今回は、豊島区エリアにある2つの坂をご紹介。
市街地から比較的離れた場所にあるメジャーなヒルクライムスポットへ行かなくても、気軽に挑戦できる「都内クライム」の魅力をロードバイクに乗って見つけてほしい。
豊島区エリアの地形
豊島区は荒川と多摩川に挟まれた場所に位置し、神田川・谷田川・弦巻川・谷端川などによって地形が削られ、海抜8mの場所から36mの台地まで、高低差は約28mに及んでいる。まさに地形の変化が激しい地区だ。
(豊島区公式ページより)
本記事ではそんな豊島区の中でも、特に映画やアニメの舞台になる坂など、一押しな激坂スポットを2箇所ご紹介していく。
久七坂(きゅうしちざか)
豊島区に非常に近い新宿区下落合4丁目にある距離190m、平均勾配8.4%(Strava統計上)の坂。
中間地点にコーナーが2箇所ある縦長S字型の激坂。
新目白通り沿いに位置し下落合駅から徒歩3分ほどの立地。
久七坂は元々田んぼへ行き来する野良道とされており、坂の名称はゆかりのある村人の名にちなんだとされている。
コース詳細
スタート地点は、「下落合駅交差点」から新目白通り沿いに早稲田方面に進み最初に現れる交差点から。
序盤はそれほどキツい勾配ではないが、登り続けるにつれてどんどん急になっていく。
中間地点に差し掛かると、本坂最大の勾配率15.3%に達するS字カーブが現れる。最難関の踏ん張りポイントだ。
途中から写真のようなドーナツ型の滑り止めが敷かれた路面に変わる。なるべく比較的勾配が緩やかなアウト側を走ると少ない力で登ることができる。
最大勾配区間のS字カーブを乗り越えるとあとは穏やかな上り坂。
そのまま直進し「久七坂」の看板が見えたらフィニッシュだ。
距離 | 190m |
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平均勾配 | 8.4% |
最大勾配 | 15.3% |
難易度 | ★★★☆☆ |