ロードバイクと言えば、軽快な乗り心地と共に風を切って進む感覚が何よりも魅力だ。

本来ロードバイクは街中の移動手段ではなく、アウトドアスポーツとして自然を楽しむ為のツールだが、都心に住んでいると、数100メートルおきの信号や交通量の多い通り道に渋滞などストレス無しで走ることはほぼ不可能に近い。

このような環境で、ロードバイクを思う存分に楽しめるはずがない。

そこで今回は、「都内から車・電車で1時間で行ける」をテーマに、FINDBIKEおすすめのサイクリングルートをご紹介していく。

意外と知られていない飯能エリア

今回ご紹介するサイクリングルートは、埼玉県飯能市。東京の青梅と埼玉の秩父の間にあるエリアであり、初級〜上級までの峠や、人気(ひとけ)の無い林道が豊富だ。

都心周辺の多くのサイクリストたちは多摩川や尾根幹を通じて高尾、山梨方面へと行かれる方が多いだろう。

今回は名栗湖のある有間ダムまで車で移動してからのスタートとする。

ルートは有間ダム(名栗湖)〜天目指峠〜子ノ権現峠〜顔振峠〜有間ダム(輪行ならそのまま飯能駅へ)の約62km、獲得標高は1191mと、主要の峠以外は平坦路が続くため難易度は低い。

※今回紹介する峠の距離、勾配等はGPSサイクルコンピューターWahooによる走行データから

電車であれば新宿から1時間ちょうどで飯能駅へ。車でも1時間弱と自走で行くよりも手軽である。また、東京都青梅からのスタートも飯能とあまり距離や時間も変わらずに堪能できる。(輪行の場合は飯能駅北口から、駅前の国道70号「飯能下名栗線」を進み、国道53号「青梅秩父線」へと合流すれば有間ダムへと到着する)

まずは有間ダム(名栗湖)へ

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