その名の通り”顔が振れる” 顔振峠

裏側を下るのは難易度が高いため、今回は折り返して子ノ権現の入り口へと戻るルートを選択。

先ほどの子ノ権現の入り口へと戻れば、突き当たりを右折。この先の道路は標高こそ下がっていくが、時期によっては日陰の路面凍結や石灰が撒かれているため、慎重に下ろう。

民家の間を抜けて一時停止の交差点を右折し、西武池袋線/高麗川沿いの299号線で最後のヒルクライムスポット「顔振峠(かあぶり峠)」へ。

土日は空いているが、平日は大型トラックの通行もあるため注意が必要だ。基本は平坦基調のため楽なぺースで回復しながら進もう。

8kmほど進むと、「吾野トンネル西」の交差点に。この交差点を左折だ。

左折直後の民家を抜けると顔振峠への標識を発見。標識通りに右折だ。

顔振峠は4km。

序盤は淡々と道幅の狭い林道が続くが、半分ほど進むと開けた景色と共に民家が見えてくる。

民家を過ぎるとY字の交差点に。ここを左へと進めばあと少し!ここまで来ると峠の名前の通り、疲れて顔が左右に振れて来る。

徐々にスパートをかけていこう。

カーブを曲がり、「忘路庵Cafe」の看板が見えればゴールはすぐそこ。目の前に茶屋が見えればいよいよ頂上だ。

頂上の方角は南西。序盤に通過した子ノ権現峠、さらには秩父多摩甲斐国立公園、奥多摩、山梨の山脈が遠くまで広がっている。

頂上の茶屋でひと休憩。知る人ぞ知る穴場の絶景を楽しもう。

顔振峠(かあぶり峠)
距離 4km
獲得標高 330m
平均勾配 8%
最大勾配 10%

ちなみに、顔振峠の先へと進めば「刈場坂峠(かばさか峠)」と呼ばれる更に穴場の絶景峠があるが、あいにく通行止め(2020年12月23日現在)。今回はここで折り返し、帰路へと向かった。

折り返してからの帰路は、先ほど左折したY字を右方向に。

そのまま道なりへと進めば西武池袋線/高麗川沿いの299号線へと通じ、飯能駅へとたどり着く。輪行の方はここでゴール。

有間ダムからスタートの方は飯能駅前の国道70号「飯能下名栗線」を進み、国道53号「青梅秩父線」を20kmほど進めば序盤の交差点へとたどり着く。

ダム / 駐車場へと続く坂を上ればゴールだ。駐車場の目の前には飯能市市営の温泉「さわらびの湯」も有り、心ゆくまで休んで帰路へと向かおう。(2020年12月23日現在は休業中。2021年1月4日より営業再開予定)

魅力いっぱいの飯能

都心でのライドと言えば、多くは道志みちや秩父、奥多摩に目が行きがちだが、意外と未開拓な青梅・名栗・飯能エリアは名も無き林道や小さい峠の宝庫だ。

今回ご紹介したルートを元に、ワクワクと期待が続く林道や周辺の峠を自ら探しに行くのも、自転車の楽しみ方の一つであろう。

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