登りも降りもロングライドも、全部楽しみたい!
カーボンフレームの開発技術が向上したことで、様々な用途に対応したロードバイクが登場してきた。
2022年現在では主に、空力に優れた「エアロモデル」、登り坂に優れた「軽量・クライミングモデル」、バランスの良い「オールラウンドモデル」、太めのタイヤが履けたり快適性を重視した「エンデュランスモデル」などの分類ができる。
今回は、上記の分類の中でもバランスのとれた「オールランドモデル(オールラウンダー)」をご紹介。
しかし何を持って「オールラウンドモデル」と言わしめるのか。
プロのロードレースでは、平坦ステージや山岳ステージ、はたまたクラシックレースなどの路面がガタガタしたステージなど、様々な路面や地形を走らなければならない。
そこで半数以上のチームは、各ステージにより適したバイクを使用するため、2種類以上のチームバイクを保持しているのが現状。主に山岳ステージ用の軽量モデルと、それ以外のステージ用のエアロモデル、2種類を使い分けしている。
しかし、なかにはチームバイクを1種類しか保持していないチームも存在する。それは、1種類のバイクのみで、どんなステージにも対応し、勝つことができる、という主張の表れだろう。
そこで本記事では、プロロードレースのトップカテゴリーである「UCIワールドチーム」のなかから、チームバイクを1種類しか持たないチームと、その”オールラウンドモデル”をご紹介していく。その第1弾となる今回は、ドイツ・ベルギー・スイスブランドに絞り、お届けする。
CUBE(キューブ)
LITENING C:68X SLT
ドイツの自転車ブランド『CUBE(キューブ)』が販売する軽量エアロモデル「LITENING」シリーズ。
最上位モデル(フラッグシップ)の「LITENING C:86X SLT」はUCIワールドチーム「Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux」に供給されているバイク。
CUBEによると「C:68」とは、樹脂が少なく高繊維が多く含まれてる革命的なカーボンテクノロジー。この「68」は、繊維と樹脂の小さなナノ粒子がフレーム素材に68%配合されていることに由来している。
「C:68」とはキューブが誇るカーボンテクノロジーの最高グレード。
このナノ粒子により、さらなる軽量化と剛性の強化が実現される。LITENINGシリーズはCUBEのモデルの中で、このナノ粒子が最大限配合され、唯一「C:68」の名を冠したモデルとなっている。
従来のフレームに使用されていた樹脂は、クラッシュなどの外部からの強い衝撃により、繊維同士の境界面が損傷するリスクがあった。
しかし分散したナノ粒子をこの樹脂の中に配合することにより、軽量化を犠牲にせず、よりダメージ耐性の高いフレームに仕上げることを実現しているのだ。
もちろん軽さや丈夫さだけではなく、数々のコンピューターによる計算や、風洞実験による観測などを通して、エアロへの追求に追求を重ねたバイクとなっている。
どんな地形でも、より高速で走りたいという方におすすめだ。
【完成車】
- メーカー:CUBE(キューブ)
- モデル名:LITENING C:68X SLT
- カラー:prizmsilver ‘n’ grey
- サイズ:50 / 52 / 54 / 56 / 58
- コンポーネント:
SHIMANO Dura-Ace Di2 R9200(電動12速) - ホイール:Newmen Advanced SL R.50/65 Streem, Carbon
- 重量:7.4kg
- 税込価格:¥1,631,080
『CUBE(キューブ)』2022年モデルについてはこちら! |
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参照:CUBE
1. CUBE・¥1,631,080
2. Canyon・¥1,069,000
3. RIDLEY・¥539,000(FrameSet)
4. SCOTT・¥539,000(FrameSet)