スカンジウム
スカンジウムはレアメタルと呼ばれる希少金属の一種。
しかし、自転車におけるスカンジウムフレームというのは「スカンジウム100%」を使用しているわけではなく、主材となるアルミニウムに極少量のスカンジウムを混ぜたものを指す。そのため、アルミニウム合金の1種と分類できそうだが、自転車界ではこれを「スカンジウムフレーム」として分類している。
スカンジウムフレームと言えども主材はアルミニウム。そんため、アルミニウムフレームと似た性質を持っており、「ハイエンドアルミフレーム」として販売するメーカーも存在した。
乗り味はアルミフレームに比べて硬さを感じるものが多く、レース向けモデルが多くラインナップされている。
マグネシウム
マグネシウムは、”最も優れている実用金属”とも称されることもあり、強度や振動吸収性などの面で鉄やアルミニウムより優れている。
マグネシウムフレームと呼ばれるモデルは従来、アルミニウムなどを混ぜたマグネシウム合金で製造されていた。
アルミフレームよりも軽く、カーボンフレームに匹敵する振動吸収性を誇ったマグネシウムフレームはレースシーンにおいて、アルミフレームからカーボンフレームへの過渡期に活躍した存在でもある。現在もPINARELLOが販売する大人気シリーズ「DOGMA」の初代モデルはマグネシウムフレームだった。