いよいよ明日から開催のジロ・デ・イタリア2018!

今年のジロの「ここを抑えれば、何も知らないで観るよりも何倍も楽しく観戦できるはずだ!」というポイントをご紹介している。パート1の第2ステージに引き続き、今回は5月8日(火)に走行予定の 第4ステージ(中級山岳)のポイントだ。

ここでは、以前もお伝えした電動ロードバイク(e-bike)によるステージレース「Giro-E」も開催される。

ジロ・デ・イタリア2018で電動ロードのステージレース「Giro E」が開催!Pinarello(ピナレロ)のNytroを使用!

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第4ステージ コースプロフィール

第4ステージ コースプロフィール

第4ステージ(中級山岳コース):5月8日(火)

日曜日までの3連戦をイスラエルで過ごした選手たちは1日の休息日を挟んで、いよいよイタリア国内へと突入する。

イタリア国内初日のステージは、シチリア島南東の街カターニアから、内陸のカルタジローネまでの191km。小刻みなアップダウンの連続するコースレイアウトである。この第4ステージのポイントは非常に明瞭だ。

【第4ステージ ポイント】

  • ポイント1:激しいアタック合戦
  • ポイント2:激坂フィニッシュ

ひとつずつポイントを解説していこう。

ポイント1:激しいアタック合戦

今年のジロ・デ・イタリアの第2・第3ステージは、スプリンターが主役となる平坦ステージ。しかしこの第4ステージからの3日間は、山がちなシチリア島で行われるレースとなり、スプリンターが活躍する機会はほぼ、なくなるだろう。そして山がちなコースの初日から、絶好の「逃げ切りチャンス」の日となる。

アップダウンが激しく、最後も登ってのゴールとなるため、スプリンターを抱えるチームは無理して逃げを追いかけようとはしない。総合優勝を狙うチームも、この時点で体力を使い過ぎることを良しとしないはずだ。

そうなると、平坦ステージと違って、逃げに乗った選手がそのまま勝利を狙える可能性がずっと高くなる

よって、この日はアクチュアルスタート直後から、激しい「逃げに乗るための」アタック合戦が繰り広げられることとなる。

しかも、これまでとちがって山岳ポイントが2つもあり、山岳賞ジャージを手に入れるチャンスがあることもまた、彼らのモチベーションを高めることになるだろう。

「逃げ」のアタック合戦は、何が起こるのか?

逃げを誘発するステージというのは大変だ。

誰もが逃げたい、と思っているため、最初に飛び出した選手に対し、何名もの選手たちがこれに追随しようとしてアタックを繰り返す。

そのうちに逃げ集団の数が10名を超えて膨れ上がってくると、今度はさすがにメイン集団のチームたちも黙ってはいられず、これを捕まえるためにペースアップを図る。

最初に逃げていた集団が捕まると、今度はさらに別の選手たちがアタックして…これを追いかける選手がまた飛び出して…そういったアタックが最初の1時間以上、繰り返されることもよくあるのだ。

この日は序盤に下りが連続する。その最初の1時間の平均時速が50kmを超える可能性も十分にあるだろう。

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2017年ジロ・デ・イタリアで第2ステージ(中級山岳)を降るボーラ・ハンスグローエ

第2・第3ステージは比較的平穏に、ゆっくりとしたペースで走ることができていたメイン集団の選手たちも、この日ばかりはぐっと疲れる1日を過ごすことになりそうだ。

そんな中、メイン集団の魔の手から抜け出し、見事「逃げ」に乗ることに成功した選手たちは、執念と、タイミングの見極めの良さと、そして運とを兼ね揃えた選手と言えるだろう。

「逃げ」の注目選手を抑えよう!

この日、逃げに期待したい選手としては、2017年のジロも初日から逃げてマリア・アッズーラを獲得したボーラ・ハンスグローエのチェーザレ・ベネデッティ

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そして、昨年のブエルタ・ア・エスパーニャや今年のGPインダストリア&アルティジアナートで逃げ切り勝利を果たしているバーレーン・メリダのマチェイ・モホリッチなども可能性が高いだろう。

とくにモホリッチは、下りでの独特のフォームが特徴で、スタート直後の下りの連続では圧倒的な強さを見せてくれることだろう。

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GPインダストリアアルティジアナートで逃げ切り勝利を果たしたモホリッチ

また、ツール・ド・フランスでの逃げ切り勝利経験もあるトニー・マルティン(カチューシャ・アルペシン)などにも注目だ。

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激坂フィニッシュ

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