ニッチなケミカルを知って脱初心者
ロードバイクライフにおいて「整備を自分でできる」ということは楽しみの一つではないだろうか。
自動車と異なり、知識があれば比較的簡単に全てのパーツのカスタマイズやメンテナンスもできる。その際に、必要不可欠な物が”ケミカル”だ。
本記事ではチェーン以外の潤滑系ケミカルと特殊な用途のケミカルについてお伝えしていく。
ケミカルって何?
自転車整備で使用するケミカルとは「グリスやオイルなどの薬品類」の総称だ。
容器や見た目は同じように見えるものが多いが、適した用途で使用しなければ逆効果になる場合もあるため、注意が必要だ。
チェーン以外の潤滑に使うケミカル
「チェーン以外のどこに潤滑剤が必要なの?」と思うかもしれない。
実はヘッドパーツ(ハンドルとフレームの接合部)やクランクなどにも潤滑剤は必須だ。チェーンと噛み合う歯はチェーンオイルでも十分だが、ディレイラー(変速機)にも可動部がある。洗車などで脱脂した際は必ず潤滑剤を使用しよう。
ヘッドパーツのベアリング、ボトムブラケットのベアリング、ホイールのハブ、ペダルには特殊なケミカルが必要だ。これらはグリスを使用する部分のため、チェーンオイルや汎用オイルを使用すると溶けてしまう。
以下注油してはいけない箇所をまとめた。
注油NGのパーツ
ベアリングが使用されている部分はオイル使用不可だ。
ディレイラー | プーリー(歯車)の歯はチェーンオイルで代用可能だが、車体取り付け部や各部可動部にはグリスが必要。 |
ヘッドパーツ | ハンドルの可動に必要なベアリングにグリスを必要とするので、オイルは使用不可。 |
ペダル軸 | オイルだと耐久性が低く、金属同士の固着を防ぐためにもグリスを使用しよう。 |
ボトムブラケット | ベアリングが使用されているためオイルの使用は不可。 |
ホイールハブ | クイックレバーやクイックシャフトにはオイルが使用できるが、中心のハブにはベアリングが内蔵されている。 |
Silly things that make me smile: the bright green synthetic grease that Shimano lube their bottom brackets with pic.twitter.com/taPfr8CzpD
— Karl Tomlinson (@KarlT0) July 23, 2017
ベアリングに使用するグリスの代表的な例は「シマノ プレミアムグリス」が無難だ。
1 2