最後の手段は、ショップまで押して歩く

修理キットもチューブもない、出張サービスや保証にも加入してない、有償の出張サービスのエリアでもないとなれば、自転車仲間や家族に助けを呼んで来てもらうか、近くの自転車ショップに持っていくしかありません。近くにショップがあれば良いのですが、最悪は数km、数十kmといった距離を押して歩くことになるかもしれません。

絶対に乗らないこと

そういったとき、当たり前なのですが絶対にパンクした状態で自転車に乗って移動してはいけません。アルミのホイールは変形し、カーボンのホイールは破断してしまう可能性があります。そうなってしまうと数百円、数千円の修理代で済んだものが、数万円、数十万円のホイール交換になってしまうことも考えられます。極ごく当たり前のことなのですが、パンクの状況では、汗水垂らしながらでも押して移動するようにしましょう。

ネット上ではいろんな応急処置が紹介されているが…

ネットで検索して調べてみると「パンクしたチューブの代わりに新聞紙をぎゅうぎゅう詰めにして最寄りの自転車店まで乗って行った」といった緊急対処法が紹介されていました。この方法で一時しのぎにはなるのかもしれません。ただし「どの程度詰めれば良いのかわからない」、「クッション性がどの程度あるかわからないので、タイヤの側面が破損する可能性がある」、「そもそも外出時に大量の新聞紙を持ち歩いていない」、「どれくらいの距離まで大丈夫なのか」といった疑問点があげられます。これらは、本来のパンク対処方法とは言えないので絶対にオススメしません。正規ではない対処方法では、もし一時的に乗れたとしても、チューブやタイヤをパンク修理不能な状況に悪化させる可能性があります。それどころかホイールの破損にもつながりかねませんし、安全かどうかの保証すらありません。

まとめ

ロードバイク乗りとしては、外出先のパンクで困ったことにならないように、修理キットや交換用チューブ、携帯用空気入れ、タイヤレバーの持参は必須です。

IMG_20170927_012704

そして、自宅でタイヤとチューブの脱着作業を一度は予行練習しておくことをオススメします。原則として「外でのパンク修理はチューブの交換が最善」という認識で備えておきましょう。

文/甲斐寿憲

関連記事

1 2 3 4 5