世界3大コンポーネントを知ろう
自転車において「コンポーネント(通称コンポ)」とは、ギアやチェーンなどの駆動系部品から、ブレーキまでを指す重要な部品たちの総称だ。
各メーカーにそれぞれグレードがあり、選択するグレードによってバイクの重量や変速、ブレーキング性能などに大きく影響を与える。
今回は、世界3大コンポーネントのメーカーである「シマノ」、「カンパニョーロ」、「スラム」のグレードやそれぞれの特徴についてご説明していく。
シマノ(Shimano)
大阪府の堺に本社を置くシマノは、世界で最もシェア率の高い自転車部品メーカーだ。自転車の他にも釣具なども製造しており、日本には「シマノレーシング」と呼ばれるプロチームも擁しており、製品テストなども行っている。
スポーツバイクからママチャリの部品まで世界シェア1位の実績を元に高い性能と、手厚いカスタマーサービスなど盲点がない。市販されている完成車の6〜7割はシマノ搭載と言っても過言ではない。
また、変速に用いるシフトレバーとブレーキレバーを一体型させた「STI」と呼ばれる機構を生み出し、自転車界に大きなインパクトを与えた。
シマノにおけるロードバイク用コンポーネントのグレードは全7種類。
名称 | ギア数 |
デュラエース(Dura-ace)※電動変速も有 | 11速 |
アルテグラ(Ultegra)※電動変速も有 | 11速 |
105 | 11速 |
ティアグラ(Tiagra) | 10速 |
ソラ(Sora) | 9速 |
クラリス(Claris) | 8速 |
ターニー(Tourney) | 7速 |
デュラエースはシマノの最上位グレードであり、性能、耐久性、軽量性全てにおいて優れている。アルテグラはデュラエースから価格を抑えたグレードで有り、こちらも度々プロの世界でも使用されている。
105は安価かつ11速、上位2グレードとも互換性が有あることから初心者〜中級者向けのコンポーネント。まずは105から始め、将来的なアップグレードを考えている方におすすめだ。
その他、上の表に記載されているティアグラ〜ターニーは初心者向けのコンポーネント。性能差はさほど無いため、予算などに応じて選ぶと良いだろう。