10万円台のものから100万円を優に超えるモデルまであるロードバイク。決して安い買い物ではないだろう。せっかくロードバイクを手に入れたなら、存分に楽しみたい。

絶景が広がるサイクルスポットや達成感を味わえる激坂を探したり、レースにエントリーし自分の力を試したり。しかしロードバイクの楽しみ方は必ずしも「乗る」だけではない。

「見る」、即ち「ロードレース観戦」も楽しみ方の1つだ。中でも世界のトップレベルの選手達が各メーカーの最上位フラグシップモデルに乗り、絶景広がる世界の各所で繰り広げるレースは圧巻。観戦後は、つい自分もロードバイクに乗りたくなってしまう。

INEOS GRENADIERS

という訳で今回は、「ロードバイクライフ」をより楽しいものにしてくれる「ロードレース観戦」の観点から、サイクルファン必見の主要ロードレース大会を簡単にご紹介していく。

ステージレースとワンデーレース

ロードレースの大会には大きく分けて2種類ある。複数のステージがあり、1日1ステージといった具合で複数日間開催される「ステージレース」と、1日で完結する「ワンデーレース」だ。

ステージレースには「ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)」や「パリ〜ニース」などの1週間ほどの大会から「ツール・ド・フランス」などの3週間ほどかけて開催される大会まである。対して、オリンピックのロードレースや世界選手権、「ジャパンカップ」などは1日で完結するワンデーレースだ。

そしてその2種類のレースにはそれぞれ歴史が長く、格式が高いとされる大会が存在する。ステージレースであれば「グランツール」と呼ばれる3つの大会。ワンデーレースであれば「モニュメント」と呼ばれる5つの大会。これらの大会と「世界選手権」を合わせた計9つの大会は、選手にとっても観客にとっても特別なイベントとなっている。
グランツールとは?
(ステージレース)

1 2 3