東京サイクルデザイン専門学校
日本初の「自転車を学ぶ学校」として2012年に開校し、今年2022年で10年周年を迎える「東京サイクルデザイン専門学校」の作品も本イベントに出展された。
渋谷区に位置する本学校では、フレーム製作だけでなく、自転車の設計やデザイン、組み付けを行うメンテナンスまで、自転車を総合的に学ぶことができる。
今野製作所の今野真一氏をはじめ、講師も第一線で活躍する人物たちだ。
毎年「ハンドメイドバイシクル展」に出展される本校の自転車には、新奇性の高い作品が多いため、多くの注目を集める。
今年は3台が展示。
クロモリのロードバイクから、アルミニウム製のピストバイク、さらには電動アシスト自転車とどれも個性が際立っている。
こちらのロードバイクは、伝統的なラグの作りを踏襲しながら、COLUMBUS製の「メガチューブ」と呼ばれる大口径のエアロパイプを使用している。
カーボンフレームのようにフレーム側にベアリングが組み込めるラグは、鉄の塊から削り出しているそうだ。
また、エアロパイプである「メガチューブ」に対応した、既製品のラグは存在しないため、ラグ部分は鉄板を叩いて成形したそうだ。
伝統的なラグと、近代的なエアロ。自転車が辿ってきた伝統と革新へのアツい想いが伝わってくる1台だ。
「ハンドメイドの祭典」が2年ぶりに現地開催!!編集部員の会場レポートVol.1 / 『ハンドメイドバイシクル展2022』