六角レンチに種類?

ここまでは六角レンチの用途や簡単な選び方をご説明してきた。

しかし、一言に六角レンチといっても様々な種類がある。ここからは六角レンチの種類と選び方についてご紹介しよう。

L字型

©️PB Swiss Tool

家具を購入した際付属したりホームセンターにてサイズごとに売られているような一般的なもの。ことロードバイク用の工具としては、ホルダーがついて径の大小順に並び、セットになっているものが好ましい。

T字型

©️HOZAN

掌握部に握りやすいようハンドルをつけたモデル。力(トルク)をかけてきつく締めることが簡単で、逆に固着したボルトを外すのも行いやすい。

マルチツール

©️PB Swiss Tool

こちらは六角レンチだけではなく、プラス・マイナス・トルクスレンチ、さらにはタイヤやチューブ交換の際にあると便利なタイヤレバーまで付属した携帯用マルチツール。画像はレンチの先端に使用するアダプターを装着するタイプ。

これ一つあれば出先でのトラブル対応やメンテナンスなどに対応可能だ。しかし、応急処置的に使用するものであり、日々のメンテナンスに用途には、ネジを舐めたりするのでオススメしない。

六角レンチのポイントは先端

©️PB Swiss Tool

メンテナンス向けの六角レンチは通常、L字型のものがほとんど。短辺と長辺があり、長辺の先端が「ボールポイント」と呼ばれる丸い形状になっているものをオススメする。

携帯工具であれば挿入部が片側しかないが、「ボールポイント」は工具として重要な役割を担っている。これはボルトに対してアーレンキーをまっすぐ直角な角度で差し込めない際に斜めに差し込んでも締緩作業を可能にする役割を持たせるためのものだ。

対応角度はメーカー・商品によって異なるが20度や30度まで対応しているものが多い。

精度の良いものを選ぶべし

六角レンチだけではないが、工具は様々なメーカーが販売している。

六角レンチに至っては100円ショップでも売っているだろう。対して、画像で紹介してきたPB Swiss Toolのレンチはセットで10,000円を超えるものも珍しくない。これには工具に使用している金属の質や精度が関係してくる。

価格と精度が比例するとは一概に言えないが、安く精度の低いものはネジが舐め易く、結果的に他の工具や対処に金額を払うことになるだろう。精度の良い工具はネジ舐めし辛いだけでなく、工具自体の寿命も長くなり、結果的に安いものを購入するより「お得」になるかもしれない。

どうせならば、高品質な工具で自分の用途と予算に合った物を選ぼう。

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