東京オリンピックにも出場したイーサン・バーノンが駆る

東京オリンピック2021の自転車トラック競技にイギリス代表として「HB.T」に乗り、伊豆のベロドロームでも走ったオリンピアンにして、若干21歳と未来が楽しみなイーサン・バーノン選手。イギリスで行われたCOALVILLE WHEELERS 19.8のレース会場で『HB.TT』のプロトモデルを片手にする姿は、身長188cmを誇る長身の姿と異様なバイクの出立ちは、今までにない迫力を物語っている。

イーサン・バーノン選手は、全長31.8kmのコースを40分11秒で走り抜き、2位との差は約46秒と圧倒的な差を見せつけての優勝を飾っている。

COALVILLE WHEELERS 19.8のレースでは、フロントホイールがカンパニョーロBORA WTOにCORSA SPEEDのタイヤを履いており、リアホイールもカンパニョーロのディスクホイールになっている。コンポーネントは基本的には、シマノDura-Ace9100系で構成されているが、クランクはVerve Infocrankというパワーメータークランクを使用しており、ディスクキャリパーやディスクローターはhope製でまとめられている。

2021年9月に行われた世界選手権U23の個人タイムトライアルにも出走し、7位でフィニッシュしている。

世界選手権で注目したいのは、リアホイールがカンパニョーロからHED製のディスクホイールに変更されており、UCIワールドレースチームのイスラエルスタートアップネイションのロゴが施されていた。イーサン・バーノンは「レース当日の朝にトラブルがあって、アレックス・ダウセット(イスラエルスタートアップネイション)が貸してくれたんだ。土壇場の代用品さ。」と語っている。

『Hope/HB.TT』の真髄

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