SPDとSPD-SLって?
ビンディングペダルを語る上でよく聞く「SPD」と「SPD-SL」。これらはどちらとも、SHIMANO(シマノ)が販売するビンディングペダルのシリーズ名だ。大まかに、漕ぐことだけに特化した「SPD」と、漕ぐこと+歩くことも考慮された「SPD-SL」という違いがある。従って以下のようなイメージを最初に持っていただきたい。
正:ビンディングペダル
→ シマノ製 →「SPD」or「SPD-SL」
誤:ビンディングペダル
→「SPD」or「SPD-SL」
(ちなみにSPDとSPD-SL両者の頭文字は”SHIMANO”の”S”)
本記事では、このシマノ製のビンディングペダルのうち「SPD-SL」に焦点を当て解説していく。
世界のシマノ
「シマノ」は日本発祥の、世界トップシェアを誇るコンポーネント・パーツメーカー。2022年に創業100周年を迎えた伝統ある企業だ。
ペダルにおいては、スポーツ自転車でのビィンディングペダルからシティサイクルなどに取り付けられているフラットペダルに至るまで、幅広い種類のペダルを製造・販売している。
『誰にでもわかる初心者講座』ペダル編Vol.1の「購入時にペダルはついていない?!」をお読みでない方は併せてご覧いただきたい。
SPD-SLの誕生まで
1970年代からペダルの製造を始めたシマノは独自のペダルを多く展開していた。1980年代に入るとLOOK社がスキーの板とシューズを固定するビィンディングを応用したペダルを開発・販売。これが瞬く間に世界へと広がり人気となっていた。シマノは1987年にこのLOOK社と提携を開始し、その3年後の1990年に、今もなお続く「SPD (Shimano Pedaling Dynamics)」が誕生した。
その後、マウンテンバイクやロードバイクなどのレースシーンとともに変化や進化を遂げて「SPD-SL」シリーズが誕生した。
「SPD」と「SPD-SL」それぞれのメリット・デメリットについては以下記事をチェック!