SPD-SLには「3つ穴」タイプのシューズを

ビィンディングペダルを使用するには、「クリート」と呼ばれる固定具、クリートが取付可能な専用のビンディングシューズ、の3点が必要になる。

シューズの違い

参照:SHIMANO

「SPD-SL」を使用する際は画像左側のように、靴底のつま先と土踏まずの間辺りにあいている穴が、「3つ」のタイプを選ぶ必要がある。画像右側は「SPD」専用のタイプとなるため、間違えずに購入したい。外見は同じように見えても、それぞれのペダルやクリートに合わせて作られているため要チェックだ。

クリートの種類(SPD-SL専用)

「SPD-SL」に使えるクリートは以上の3種類。それぞれ赤・青・黄の色で分けられている。各色によって、俗に言う「フローティング」と呼ばれるペダルとシューズを固定した際の、シューズの可動域とクリートの幅が異なっている。

可動域と言うのはシューズの前後の動きではなく、横方向の動き。画像のように左右に、0度、2度、6度とポジションを変えることができる。(中心地から0度、1度、3度づつ左右に可動。)

クリート

参照:SHIMANO

初心者の方や、サイクリング・長距離ライドを楽しみたい方にオススメなのが、黄色もしくは青色のクリート。状況に合わせてポジションが変更できるため、疲労を分散させることができる。

赤色は足首をしっかり固定させ、スプリントの際などにパワーロスを極限まで少なくしたい方におすすめ。しかし、自分に合うポジションに設定しないと、逆に足関節に大きな負担をかけてしまう。

赤色のクリートだからと言って上級者とは限らない。自分のスタイルに合ったクリートを選んでほしい。

シューズとクリートの位置を合わせる?

上記で「自分のポジションに合ったクリート選びが必要」と説明したが、クリートの各色は横方向の可動域を選択するもの。では次に、縦方向のポジションはどのように設定するのかご説明していく。

Cleat Fit System

参照:株式会社ポディウム

クリートの色を選んだら後、クリートはシューズに金具で取り付ける。この取付時に縦方向のポジションが設定可能だ。以下の写真のように、靴底にもクリートにも3つの穴が空いている。それぞれの穴を合わせて金具で固定するのだが、クリートに開けられた穴は、金具1本分よりも縦に広く空いている。この範囲内であればクリートの位置を上下にずらしながら、自分のポジションに設定できるのだ。

Shimano SPD-SL

参照:SHIMANO

 

なんとなくの位置で取り付けて走行してしまうと、関節痛などの怪我に繋がるだけでなく、せっかくの楽しいサイクリングも台無しになってしまう。販売店のなかには、身体的特徴や乗車姿勢などをチェックしてもらいながら、クリートの位置を探し出してセッティングしてくれるお店もある。ぜひ相談していただきたい。

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