グレードによって何が違う?

ビンディングペダルデビューを決め、いざSPD-SLを買おうと思っても、次は「様々なグレードがあるSPD-SLからどれを選べばいいのかわからない」といった疑問が生まれる。そこで各グレードによってどんな違いがあるのか、ご説明していく。

まず各グレード間には、素材・設計・重量などに違いがある。上位グレードになるにつれて重量は軽く、「剛性」や力の伝達効率は向上していく。

Shimano SPD-SL 105

参照:SHIMANO

しかし、注意事項もある。初心者にとって最初にぶつかる大きな壁となる「ビィンディングペダルの脱着」だ。上位グレードになるにつれてシューズとペダルの脱着部分は硬く設定されていき、シューズを取り外すのに「力やコツ」が必要になってくる。自分に合ったペダルはどれか、お店で体験することをおすすめする。スムーズに脱着ができないと、停止時に地面に足を着けず倒れてしまう。購入後は安全な場所で慣れるまで練習しよう。

*「よく聞くワードだけど、剛性とは何のことだ?」と思った方はぜひこちらを読んでいただきたい。

第5回:剛性って何ですか? 誰にでも分かる初心者向けロードバイク入門講座

では実際にSPD-SLの各グレードを上位モデルから順にご紹介していく。

PD-R9100(Dura-Ace)

PD-R9100

参照:SHIMANO

「SPD-SL」シリーズの最高位モデル。シリーズ最軽量を誇るだけでなく、力の伝達効率とのバランスが取れたペダル。世界で戦うトッププロの選手が使用している。カーボン製のボディに埋め込まれたステンレスプレートがペダルの変形を防いでいる。

重量(左右) 228g
価格(希望小売価格/税込) ノーマルタイプ ¥32,091
ロングタイプ ¥32,195

PD-R8000(Ultegra)

PD-R8000

参照:SHIMANO

レースからサイクリイングに至るまで幅広く使用できるモデル。カーボンのボディにステンレスプレートが埋め込まれており、変形や摩耗を防ぐ形状は「PD-R9100」とほぼ同等であるが、ペダル脱着時のスプリングは最上位モデルよりも比較的弱い。ちょっといいペダルが欲しい初心者にもおすすめできるペダル。

重量(左右) 248g
価格(希望小売価格/税込) ノーマルタイプ ¥21,018
ロングタイプ ¥21,107

PD-R7000(105)

PD-R7000

参照:SHIMANO

メインはサイクリングだけど、将来的にレースやイベントにも出場してみたいという方におすすめしたい、コストパフォーマンスに優れたモデル。ボディにカーボンを使用しているため、重量は300gを下回っている。

重量(左右) 265g
価格(希望小売価格/税込) ¥15,682

ビンディングデビュー用おすすめモデル
PD-R550・RS500

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