皆さま、ロードバイクライフを楽しんでおられるだろうか。今回はメカニック系のお話だ。

これまでに、パンク経験の無い方はおそらくいないだろう。通勤や通学など日常のシーン、知人とのツーリング中など楽しい時でも、「パンク」とは隣り合わせ。自分でチューブ交換ができれば焦ることも少ないだろう。

しかし、盲点なのが「チューブ選び」に関する問題だ。一口にチューブといっても、実は種類は様々。少しの違いが出先でのパンク修理不可能なアクシデントを生み出してしまうかもしれない。

今回は「自分のロードバイクにあったチューブ選び」について解説していく(チューブの話であるため、クリンチャーホイールのみとする)。

チューブ選びの基本

ロードバイクタイヤのチューブ選びの基本は3カ条だ。

  1. 空気口の形状
  2. 空気口の長さ
  3. チューブの素材

他にも、ミニベロとも呼ばれる小径車用や、キッズサイズのスポーツバイクなど、サイズに関しても異なる点がある。成人向けロードバイクのサイズにおいての話をしよう。

空気口の形状

空気口とはバルブとも呼ばれ、空気入れ(ポンプ)を接続する部位のことだ。

仏式

©️TIOGA

スポーツバイク全般に採用されるタイプ。高圧に耐えられる設計をしていることから、好みの空気圧を選択できる。ロードバイクやクロスバイクは仏式バルブが使用されている。

米式

©️TIOGA

マウンテンバイクでは主流な規格。堅牢さが必要な場合に使用され、車などにも使用される。バルブが先端から終端まで太い点が特徴であり、空気漏れも少ない。

英式

©️TIOGA

日本人にとっては一番馴染みのある形式であろう、英式。ママチャリや一般的な自転車に使用されているバルブ形状。

チューブ素材の違い

ロードバイクタイヤのチューブには素材別に2種類のチューブがある。

ブチルチューブ

タイヤチューブにおいて最も主流なゴム素材であり、化学合成で作られている。通常のチューブやママチャリのチューブはブチルチューブだ。

ラテックスチューブ

化学合成などではなく、天然素材のゴムを使用したチューブ。

生産コストが高く製品の値段もブチルチューブとの比較で2倍~3倍になることが多い。ブチルチューブよりも強度があり、千切れにくいことから軽量化の恩恵もある。ブチルチューブと見分けやすいように、緑やピンクなどカラフルな物が多い。

失敗しないチューブの選び方

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