コンポーネント最大手、シマノ

コンポーネント(変速やブレーキを構成するパーツの総称)は、ロードバイクにとって必要不可欠なものだ。

そのコンポーネントを販売する企業の中で世界最大のシェアを誇るのが、日本の「シマノ」だ。そのシマノが新型コンポーネントに関する申請を提出している。新型コンポーネントに関するものもあるので、情報を整理していこう。

米国の申請書から見る新コンポ

シマノは2021年1月25日、26日にアメリカのFCC(連邦通信委員会)に2つの「ワイヤレスデバイス」の認証申請文書を提出した。

つまり、シマノからもついに「ワイヤレスコンポーネント」が発売されるのではないか?という話だ。

新型デュラエースは無線式か

FCCへの認証申請文書は、アメリカにおいて無線通信を使用する製品を販売する際に必要な申請だ。

申請されているのは「WY7-927A」というFCCにおけるIDを持つトランスミッター、いわゆる電波送受信機と、「WY7-3GK1」というリアディレイラーだ。

出展:fccid.io

上記の図はトランスミッターの申請に関する書類の1つ。

米国で無線通信製品を販売するにはデバイスの承認を取得したのち、製品に紐づけられる識別番号「FCC ID」と「IC Number」を記載する必要がある模様。しかし、上記のこの文書では「IDを表示するスペースがないため、FCC IDを”ユーザーマニュアル”と”パッケージ”に記載し、IC Numberを”ユーザーマニュアル”に記載する予定」とも記載されている。

もし、FCC IDの記載がトランスミッターを使用した製品ではなく、トランスミッターそのものにしか許されていない場合は、シフターやディレイラーそのものに使用されるものと予想される。

リアディレイラーは表記あり

出展:fccid.io

こちらはリアディレイラーに関する申請書の一部。FCC IDの表記部がイメージ図として提出されている。そのため、先ほどのトランスミッターはシフターに使用されるものだろう。いずれにせよ、無線通信機使用の製品として認証申請文書が提出されているので

「新発売のコンポーネントはこれまでのDi2製品とは異なる無線式」

ということが読み取れる。

ロードバイク用コンポーネントではない可能性も?

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