次世代のロードバイク

今回試乗インプレッションを行ったロードバイクはアメリカ「スペシャライズド」が発売した「クレオ ターボSL(Specialized Creo Turbo SL)」。いわゆる「eバイク(e-Bike)」と呼ばれる、モーターを搭載した電動アシスト機能付きのロードバイクだ。

そのほか、スペシャライズド(Specialized)のロードバイク試乗インプレッションはコチラ

しきたりを破り、”自由に楽しむ”為のバイク/スペシャライズド エートス(Aethos) 試乗インプレッション

最新eバイクに相応しいルックス

モーターを搭載している事から、初見では重量感のあるフォルムと感じる。しかし、実は重量がカタログ値12.2kg。10kg台後半のeロードバイクが多い中では恐ろしく軽量なのだ。

スペシャライズドのeバイクは共通して、アシスト電源スイッチ及びモーターがハンドル付近のトップチューブに搭載される。アシストレベルは3段階から選択が可能。

クレオが他ブランドのeバイクと大きく違うのは、ハンドル周りにスペシャライズド独自の振動吸収システム「フューチャーショック 2.0(Future Shock 2.0)」を搭載している事だ。

フューチャーショックとは、荒れた路面をロードバイクで快適に走ることを目的に開発されたロードバイクである「ルーベ(Roubaix)」シリーズへ搭載されている、衝撃吸収システム。

詳しくは以下動画から(日本語字幕有り)↓

クレオはその最新型であるフューチャーショック2.0を搭載した。フロントフォークとハンドルの接合部へ設けられた油圧ダンパーがサスペンションの役割を果たし、快適性を大きく高めている。さらに、ロードバイク初心者が恐怖心を感じやすい下り坂での安定性も増した。このサスペンション機能をロックする事も可能であり、乗り手の好みや路面状況などシチュエーションに応じた走りが可能だ。

タイヤを交換すればグラベル(未舗装路)にだって行ける、そんな懐の深さを持ったバイクだ。

クレオの乗車姿勢はロードバイク初心者にも優しく、標準搭載のハンドルは上部が湾曲した形状となっており、窮屈な前傾姿勢を求めない。

ギアはフロントがシングル(前側の変速が無い)、リアがワイドレシオ(後ろのギアの選択が豊富)。

通常フロントのギアはアウター(外側の重いギア)が平坦、インナー(内側の軽いギア)が上り坂というイメージで変速を行なう方が多いだろう。しかしモーターアシストにより、フロントが1段であっても重さを感じる事なく乗る事ができる。

モーターは軽量な「SL1.1」。バイクの中心となるBB(クランク付近)に搭載され、良好な重心バランスを実現。

脚力なんて、もう要らない。

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