【試乗】高性能eバイク、余裕の恩恵／スペシャライズド クレオ ターボ SL（SPECIALIZED Creo Turbo SL）

脚力なんて、もう要らない。

今回試乗したサイズはMサイズ（身長174cm）。

ゼロスタートからの漕ぎ出しは、電動ママチャリの様に初期から“グッ”と急激なトルクアシストが入るのではなく緩やかだ。あくまで自然に、「SL1.1モーター」がペダルの回転数と滑らかに同調し、主張しすぎない自然なアシストを行ってくれる。

もちろん電動アシスト付きロードバイクという事は、上り坂の性能も申し分ない。240ワット（時速24km/hまで）のアシストは、ロードバイク初心者にとって厳しい上り坂でも、上級者へ難なく付いて行く事が出来るだろう。

忘れていたロードバイクの楽しさ

クレオは初心者や脚力に自信の無い方へオススメである事はもちろん、それなりに走れる“上級者”にもオススメしたい。

スペシャライズドが作ったeバイクであるというお墨付き感。その名へ恥じぬロードバイクとしての基本性能の高さから、上級者が乗る場合は脚力へ余裕をもたらす=心の余裕をもたらしてくれる。必死にペダルを踏み続けるしかなかった、あの上り坂をスイスイっと登る事で、いつもは見えなかった景色の美しさへ気づく事が出来るだろう。

シャカリキ漕ぎ続けるだけがロードバイクの楽しさではない。「今日は移ろう景色を快適に楽しむサイクリングをしてみよう」そんな日があっても良いではないか。

クレオの航続距離は内臓バッテリーで約130km、オプションの追加バッテリーが搭載出来る「レンジエクステンダー」を使用すれば、最長約195kmまでの走行が可能だ。

乗り手を選ばない性能

eバイクは通常のロードバイクと比較し「重い、スピードが出せない」というイメージもあるが、クレオへ乗ればその印象は大きく変わるはずだ。「今日はサイクリングを、ただ軽快に楽しみたい」そう思った日はこのクレオと共に出かける事で、きっと良い一日となるだろう。

スペシャライズド クレオ ターボSL（Specialized creo Turbo SL）スペック

クレオ ターボSL 製品ページ

問い合わせ：スペシャライズド・ジャパン