知っていると超便利「ETRTO(エトルト)規格」
ここまで一般的なタイヤサイズ表記について詳しく解説してきた。しかし、イギリス式もフランス式もそれぞれに互換があるわけではなく、自分で計算しなくてはならない。
そこで知っておくと便利なものが「ETRTO(エトルト)規格」だ。正式名称は「The European Tyre and Rim Technical Organisation」と呼ばれ、ヨーロッパにおいて定められた自転車のタイヤサイズに関する規格だ。
規格だけの話をすればイギリス式・フランス式よりも難しく感じるが、ETRTO規格の表を見ればイギリス式とフランス式のタイヤの互換性を確認できるので、ぜひ頭に入れておきたい知識だ。
ETRTO規格表記の見方
そういえば、タイヤも新品に交換。
買う前に調べていると、ミニベロには20インチ、ETRTO規格で色々サイズがあるみたい。
近所のホームセンターでも20インチは2種類、1 3/8と1.75が売っていた。
今回はETRTO規格、406サイズで1.95の太さを選択してます。#ミニベロ #ETRTO #20インチ pic.twitter.com/ncIOZlOgi5— 何でもやってみる (@mazuwajibunde) March 1, 2020
ETRTO規格には独自のサイズナンバーが割り振られている。このタイヤナンバーはイギリス式・フランス式にそれぞれ対応したものが割り振られている。下記に成人向けロードバイクの一般サイズ(28インチ)におけるETRTO互換表を簡単にまとめた。
例えば、ETRTO規格表記で多い「23-622」では、この場合「23」はタイヤの太さ、つまりタイヤ幅を表し、「622」はリム径を表す。
このETRTO規格表記の場合は、イギリス式なら「28×7/8」でフランス式なら「700×23C」となる。ETRTOのタイヤサイズを基準にすれば、タイヤ購入の際に間違うことは決してない。
せっかくならばETRTO基準で
ロードタイヤのサイズ表記の主流派今でもフランス式とイギリス式の2種類だ。もちろんそれぞれでどういう表記の仕方なのか、その読み方を理解していれば不便はないかもしれない。
しかし、どうせ覚えるのなら一つで全てをまかなえるETRTO規格を覚えてほしい。「いつも使ってたタイヤの表記が見慣れないものに変わった!」と慌てることや、「評判のいいタイヤを試したいけどサイズ表記が知らないものだ・・・」といって諦めることもなくなりいいことづくめだろう。