ロードバイク・クロスバイクを街中で乗るには、サイクルコンピューターやライト、鍵など様々なアクセサリーが必要です。最近はサイクルコンピューターの代わりになるスマートフォンアプリも多数登場し、手持ちのスマートフォンを自転車に乗る際はマウンターへ装着して乗られている方も増えています。
しかし、特にステム周りはフロントライト、スマートフォンなどでかなりゴチャゴチャとしてしまいがちですし、鍵も複数持ち歩くのも億劫なものです。そんな悩みを解決してくれつつ、更に専用アプリを用いることで、自分のライドに関する情報を記録してくれる高機能なサイクルコンピューター機能を持った製品が、この「COBI」です。
「COBI」はドイツのiCradle社が開発中の自転車用アクセサリー集約システム。「COBI」は大まかに、フロントライトと一体になった「スマートフォンクレードル」、ステムに装着し親指で操作を行える「サムコントローラー」、センサー類が搭載された「ハブ」、「リアライト」で構成されます。
欲しい物は全部入りの「COBI」
サイクルコンピューターとしての機能
ステムに装着するスマートフォンクレードルには大型のLEDライトを搭載。LEDは10灯あり、前照灯としての役割も十分に果たせそうです。このクレードルへスマホを設置し、専用アプリを起動すると、スマホをサイクルコンピューターとして利用できます。サイクルコンピューターとしての機能は、速度・距離・高度・獲得標高といったデータから、iOS8のヘルスケアへの対応、GPSナビゲーション機能、サイクリングアプリ「Strava」との連携など様々なデータ取得が可能です。
Bluetooth Smart(BLE)やサイクルコンピューターで多く用いられているANT+規格へ対応をしており、手持ちの心拍計や先日発表がされたAppleのiWatchといったスマートウォッチと併用をする事が可能です。ケイデンス・心拍数の計測も行え、ケイデンスに基づきシフトチェンジのタイミングを教えてくれる機能も備えられています。
さらに、クレードルには6000mAhのバッテリーが搭載されており、スマホの充電をしながら走ることが可能です。このバッテリーはハブダイナモ充電が可能なため、長距離ライドでも充電の心配は少なそうです。
盗難防止機能
自転車から離れる際も、「COBI」のセンサーは作動を続け、クルマやバイクのセキュリティシステムの様に、不正な動きを検知すると大音量のアラームを鳴らします。セキュリティをオンにするには特別な操作は必要なく、施錠をしてスマホをマウンターから取外すだけの簡単さです。仮に盗難に遭ってもGPS情報に基づき、所在地を追跡する事もできます。
走行中の安全性を高める機能
リアライトはブレーキライトの役割も持ち、減速時に後続車へ注意を促すことが出来ます。「サムコントローラー」で操作をすれば、ウィンカーを出したり、ベルを鳴らす事も出来るなど、まるでバイクの様な機能を自転車へ持たせることが出来ます。フロントライトは照度計の情報に基づき、周囲が暗くなると自動で点灯してくれます。
好みのデザインにカスタマイズが可能
「COBI」はカウルを変える事で、自分の好みに合ったデザインへ変える事が出来ます。可愛らしい丸形のカウルや、攻撃的なデザインのカウルなど複数種類が用意され、カウルにはグラフィックを施す事も出来ます。
Kickstarterで40万ドルを達成
クラウドファンディングKckstarteで、目標10万ドルに対し40万ドル(約4,800万円)の出資を獲得するなど、既に世界中で注目を集めている「COBI」。販売予定価格はパッケージにもよりますが、全部入りの「ALL IN」で255ドル(約3万円)、最も安い「BASIC」で179ドル(約2万1,000円)です。
出荷予定時期は2015年6月ごろとされていますが、日本への導入時期は未定です。最初は限られた国へのみ出荷をされ、順次導入国は増える様です。
COBI公式サイト
http://cobi.bike/