スイスで研究開発を行い、オランダを本拠地とするTREFECTA社が生み出したのが、ミリタリースペックを持つ次世代の電動自転車『TREFECTA DRT』だ。平和維持軍の活動で使用される事も想定され、最先端の技術と素材を使用して作られている。
フレーム素材には航空機にも使用される最高水準の強度を持つ『7075 alluminium』が採用されている。ホイールはカーボン素材の物が採用された結果、耐荷重量は160kgを誇る。折りたたみ専用ハードケースへ入れる事で持ち運びも安全に行なう事が可能。
前後のホイールはロードバイク等と同様のクイックリリース式となっており、電子制御のサスペンション、ディスク式ブレーキ、ダウンヒル用のタイヤと共が悪路でも高い走破性をライダーへ提供する。
搭載される電動アシストシステムは、リチウムイオン電池とモーターの組み合わせで、モーターのみで駆動する場合は最高時速70km/hにまで達するという。
バッテリーがフル充電時の航続距離は100km。ハイブリット自動車の様に回生ブレーキシステムも搭載されており、ブレーキをかけた際に発生する力を電気へ変換しバッテリーの充電を行なうことも出来る。
ハンドル周辺に搭載されるドライブコンピューターは走行中に指先で全てのコントロールが可能な様に設計されている。ドライブコンピューターとしての役割と、バッテリー・電気制御サスペンションのコントロールという役割を持ち、まるで自動車の様に車体をコンピューター制御している。
販売価格は€23,500(約300万円)と、自転車としてだけではなく電動バイクとして捉えてもかなり高額だが、TREFECTAは「革新的な技術を以って新たな市場を生み出す」としており、これまでの電動アシストや電動バイクとは異なるマーケットへの需要を狙っている様だ。
公式サイトの法人需要向けのPRページでは、軍事目的以外にも、大規模な工場施設や空港職員、警察官などの移動手段としての利用や、折りたたんで携帯できる事からプライベートヨットへ積み込み、旅先の移動手段としての利用などを提案しており、富裕層や公的機関をメインターゲットとした商品の様だ。