まずは気になるヤマハ『eBIKE』の紹介
ヤマハ発動機株式会社の鹿嶋泰広氏より、会場に展示されていた『YPJシリーズ』や、現代の『eBIKE』事情に関してのトークが展開された。
「いまだに日本の電動アシスト自転車のイメージは、生活感のあるシティサイクルが多いです。『eBIKE』ではそのようなイメージを、非日常を楽しみ新たな経験を得ることができるものに変えたいのです。移動そのものを楽しみや趣味に変え、人生を豊かにする可能性を秘めた新感覚の自転車として広まって欲しいですね。」と語った鹿嶋氏。
2018年は『eBIKE』元年とも言われ、2016年には自転車活用推進法が制定。翌年5月に施行され、国だけでなく地方自治体にもサイクルツーリズムの促進が進んだ。特に、愛媛県と広島県を結ぶ「しまなみ海道」は全国的にも有名だ。
憧れの聖地から自転車文化を発信
次に愛媛・広島両県から「しまなみ海道」PR隊としてのスピーカー、それぞれ河上芳一氏/清水鉄平氏が登壇し、その聖地の経緯やコンセプトを語った。
「厳島神社や原爆ドームだけでなく、周遊型コンテンツ作りを経て自転車をツールに、人々の生活をより質を高いものにする提案をしていきたいです。」と述べた河上氏と清水氏はサイクルジャージを着用して登壇。自転車好きとしての一面を見せてくれた。
愛媛と広島には多くの島があり、島同士を結ぶ「とびしま海道」や「ゆめしま海道」、特に6つの島を結ぶ構造の違う7つの橋である全長約70kmの「しまなみ海道」は、自然と人間の叡智のコラボレーションであり日本の絶景ポイントとしても名高い。「世界7大サイクリングコース」として紹介され、世界中からも注目を集めた。
『eBIKE』が普及する時代、電動アシストのスポーツタイプ自転車で、誰でも気軽にサイクリングを楽しめる未来は近い。その流れを受け、自転車メーカーのヤマハ発動機と自治体のレンタサイクル事業者が連携し、『eBIKE』による健康づくり『eBIKEアクション』が展開されている。その一助となる『サイクリングしまなみ2020』の紹介も前回大会の映像を踏まえ告知された。前回大会にはなかった『eBIKEカテゴリー』の新設も予定しており、新しい時代のサイクリングライフが始まろうとしている。