フランチェスコ・モゼールとは
フィリッポ・ガンナがロールモデルとしている「フランチェスコ・モゼール」は1973年〜1988年に活躍したイタリア人選手。現在70歳のレジェンドだ。
モゼールは「パリ〜ルーベ」3連覇や、「ジロ・デ・イタリア」通算23回の区間優勝、さらにはあのエディー・メルクスが当時持っていた「アワーレコード」世界記録を1984年に更新している。
その他にも、
・「世界選手権」優勝1回
・「ジロ・デ・イタリア」総合優勝1回
・「ジロ・ディ・ロンバルディア
(現イル・ロンバルディア)」優勝2回
・「ミラノ〜サンレモ」優勝1回
・「ティレーノ〜アドリアティコ」総合優勝連続2回
など、その偉業は数え切れない。
ガンナは、モゼールを模範例にしていることについて、イタリアスポーツ誌の「La Gazzetta dello Sport」に対し、以下のように語っている。
「彼のようなキャリアを積めるとは予想だにしていなかったし、彼の偉業に達することはできないけど、同じような道を進めて光栄に思うよ。
モゼールは歴史をつくり、誰一人として彼の偉業に近づくことができなかった。でも、彼を模範にして彼が成し遂げたことに近づこうとすることは、現代のスポーツにおいても大きな意味を持つと思うよ。
彼のカントリーハウスを訪れた時に、多くのトロフィーを見たり、彼から彼のキャリアについての話を聞いて感銘を受けたんだ。ぼくのことも良く言ってくれて、とても重要な機会になったよ」
ガンナが出場予定の大会は?
2月2日より開催された「エトワール・ド・ベセージュ2022」にて今シーズンデビューを飾ったガンナ。総合優勝は逃したものの、個人タイムトライアルで争われた最終第5ステージでは、見事区間優勝を果たした。
そんな彼は今後以下のような日程で、レースに参加することが予想されている。
「ツール・ド・ラ・ブロヴァンス」2/10〜13
「UAEツアー」2/20〜26
「パリ〜ニース」3/6〜13
「ミラノ〜サンレモ」3/16
「パリ〜ルーベ」4/17
「ツール・ド・フランス」7/1〜23
そしてツールを終えた後、「アワーレコード」に挑戦する予定だ。
ガンナはこのアワーレコードに「海面(と大差ない標高)」で挑戦する、という条件を自身に課しているようだ。
(標高1,887mで記録されたヴィクトール・カンペナールツの現アワーレコードへの文句があるわけではないが)”文句なし”の新記録更新を目指しているように思える。
フランチェスコ・モゼールの偉業を目指し、どこまで彼に近づけるのか、フィリッポ・ガンナの活躍に注目したい。
参照:cyclingnews , La Gazzetta dello Sport , Pro Cycling Stats
大会日程・視聴可能な大会は以下記事でご覧いただけます。
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