本格電動ロードバイクレース「Giro E」開催
ワールド・ツアーの2018シーズンが始まり約4ヶ月、早くも5月のジロ・デ・イタリアの開催が目前に感じられてきた。
そのジロ・デ・イタリア2018で、e-bike(e-ロードバイク)を使ったロードレースが開催されるとジロ・デ・イタリア公式ウェブサイトで発表されている。
公式ウェブサイト:http://www.giroditalia.it/eng/news/giro-e-announced-in-rome-the-giro-ditalia-on-e-bikes/
18ステージで構成される本格ステージレース
レース名はジロ・デ・イタリアにちなんで「Giro E」。ただのデモンストレーションではなく、第18ステージまである本格的なステージレースだ。第1ステージは、5月8日からイタリア・シチリアでスタートする。(ジロ・デ・イタリアの第4ステージが同日開催)
ジロ・デ・イタリアのコースをまずGiro Eで電動ロードバイクが走行、そのあとジロ・デ・イタリアの選手が走行するという。
現在発表されている内容としては、2人1組で5チームが参戦し、全てのチームが同じ電動ロードバイクのモデルに乗って競われるとのことだ。
Giro EのスポンサーはEnel、Pinarello、そしてTAG Heuerの3社と発表されている。
使用車はPinarelloのe-ロードバイク「Nytro(ナイトロ)」
2017年に公開され、2018年1月よりヨーロッパ市場で発売開始された「Nytro」。基本的なフレームジオメトリはDOGMA F10を継承している。最大アシスト速度は時速25kmだ。重さは最軽量クラスの約13kg。(残念ながら、日本国内では規制により輸入販売できない)
レースに先駆けて電動ロードと電動F1マシンが走行
Giro Eに先駆けて、電動F1マシンとのフォーミュラー Eサーキットを走行するイベントが行われた。Nytroに乗ったのはチームスカイのイタリア出身選手ジャンニ・モスコン。同じくイタリア出身の元フェラーリのF1ドライバー、ジャンカルロ・フィジケラが電動F1マシンを運転した。
Today in Rome, home of Formula E E-Prix and the final stage of this year’s #Giro101, @GianniMoscon and @OfficialFisico launched Giro E, the first Giro d’Italia specifically for e-bikes. Read more >>> https://t.co/isEeOLeptm #Giro pic.twitter.com/rwsCJooV5E
— Giro d’Italia (@giroditalia) 2018年4月14日
果たして参加チームは?選手は?そしてレースのルールは?気になるところばかりではないだろうか。
2017年にはUEC(ヨーロッパ自転車競技連合)がeバイクを使用したレースを正式種目化するよう、取り組みを進めていることを発表している。今後展開されるであろう電動ロードバイクレース、まずはこの「Giro E」に注目していきたい。