チームメイトからの疑問視
こうしたアクシデントを受け、トレーニングのあり方に疑問を持っているのはファンだけではない。
ベルナルとリベラが所属する「イネオス・グレナディアズ」のチームメイトであるトム・ピドコックもベルナルの事故後、記者に以下のように述べている。
「ツール・ド・ラヴニールでのベン(ターナー)や僕もTTバイクで落車した。そして今回はベルナルがクラッシュ。
TTバイクに乗るポジション(を追い求める動き)がどんどんエスカレートしているんだ。それが昨今のアクシデントの最大の原因だと僕は思うよ。
TTバイクでのアクシンデントが多く発生していると思う。攻めたポジションが過剰なまでに追い求められている。そんなポジションをより長い時間維持することが求められていて、そのためには進行方向を見ることは必要とされていないんだ。
そうしたことが今同時に、非常に危険であることも証明されていると思う。進歩や発展を止めるべきだとは思わないけど、より安全なトレーニング方法であったり、こうしたクラッシュを減らすための方法についても考える必要があると思うよ」
ピドコックは今週末、1月30日にアメリカで開催される「UCIシクロクロス世界選手権2022」に参戦予定。以上は、現地メディアに語った内容だ。
参照:INEOS Grenadiers , BBC , cyclingnews