PINARELLO 2019年新モデルは5世代目PRINCE
PINARELLO(ピナレロ)の2019年新モデルが発表された。新モデルは新型「PRINCE(プリンス)」だ。
1997年にアルミ製フレームで初登場したハイエンドモデルPRINCEは、今でも名車と名高く、その5世代目となるPRINCEが2019年にDOGMAに次ぐハイエンドモデルとして登場。
カーボン素材違いでPRINCE FX、PRINCE 、そしてディスクブレーキモデルが用意される。
また2019年モデルではGANシリーズのGAN RS,GAN S,GAN DISKが終了となり「GAN」のみのラインナップに変更だ。
【目次】
- 新登場のPRINCEの特徴・DOGMA F10との違い
- PRINCE FX 全ラインナップ
- PRINCE/PRINCE DISK 全ラインナップ
PRINCE FX、PRINCEの特徴
PRINCEはピナレロのバイクの本質的な良さを知ってもらうためのオールラウンド寄りのロードバイクだ。フレームの金型はPRINCE専用が開発され、DOGMA F10でも採用された技術が多く使われている。
コンケイブ・ダウンチューブ
ボトルケージをつけた時にフレームとより一体化させる形状で空気抵抗を減らす。GANとの比較で、約10%乱気流の発生を抑え、空力特性が向上している。
フォークフラップ
タイムトライアル用モデルからDOGMA F10にも継承された技術で、フロントフォークとクイックリリース周りの空気の流れを整える。GANシリーズと比較するとコンケイブ・ダウンチューブと同様に約10%空力特性を向上させているという。
eLink システム
今ではピナレロだけでなく、他社ブランドのロードバイクでもスタンダードな仕様になってきているeLinkシステムだが、DOGMA F10が発端の技術。ハンドル部分にジャンクションを出さずにすっきりとした見た目にすることができる。
ホイール形状に沿ったダウンチューブ
ホイールに沿ったダウンチューブの形状で気流の流れをよくする。
DOGMA F10にはない技術も
PRINCEにはDOGMA F10にはない技術も採用されている。それがブレーキ周りの形状だ。
フロンドブレーキはヘッドチューブを前進させ、ブレーキ周りに凹みを持たせることでダウンチューブへの気流をよりスムーズに流すことができる。
リムブレーキをつける部分を凹んだ構造にすることで気流の流れから隠すことができ、空力特性を向上させる。
PRINCE DISKモデル専用のフロントフォーク設計
ヘッドチューブとフロントフォークの段差を一切無くした形状はPRINCE DISKモデルの専用設計となっている。見た目の美しさだけでなく、こちらも空力特性向上に一役を担う。
DOGMA F10との違い
新PRINCEのジオメトリーはDOGMAよりもGANに近く、DOGMAよりもヘッドチューブが長い。
またDOGMA F10に比べてBB周りが丸みを帯びており、ボリュームアップしている。それにより、DOGMAよりも快適性が高く、オールラウンド寄りの仕上がりになっている。