超軽量バイクに必要なものは空力
フレームの各チューブが円形断面だった前作までと比較し、新型エモンダでは空力性能に優れるKVF(カムテール・バーチャル・フォイル)形状を各チューブに採用。速さを求めるために専用ステム一体型ハンドルバーも用いた擬似ケーブル内装、圧入ではなくスレッド式のボトムブラケットT47 BBなどを採用しているが、その分重量増の問題もつきまとう。
それを克服したのが強度を30%増した新型のOCLV 800カーボン素材だ。ライドクオリティを保ちつつ、前作と同等の700gを切る超軽量フレームとした。また、ジオメトリーはH1とH2の中間であり、前傾姿勢で全てのライダーに適合するH1.5フィット。BBは昨年発表の現行ドマーネと同様、ねじ切り式で整備性が高いT47 BBを採用した。タイヤは28Cまで対応する。
ミドルグレードのEmonda SLも刷新
先代エモンダがモデルチェンジした3年前には、フラッグシップモデルのSLRのみがリニューアルされた。今回は、6年の年月を経てミドルグレードのエモンダ SLもモデルチェンジ。SLRグレードと同じフレーム形状を採用し、カーボン素材をOCLV500落とすことで乗り味の優しいバイクに仕上げられ、高コストパフォーマンスを実現している。
エモンダ SLは、シマノ105仕様の「SL 5 Disc」を始め、機械式アルテグラの「SL 6 Disc」、機械式アルテグラに新型のボントレガーカーボンホイール「アイオロスエリート35」を搭載した「SL 6 Disc Pro」、アルテグラDi2、新型「アイオロスプロ37」・Pro VR-Cカーボンハンドルバー仕様の「SL 7 Disc」をラインナップ。