チタン
近年増えつつある「チタンフレーム」。チタンは腐食に強く、強度にも優れ、そして軽い。多彩なメリットを持つ金属素材だ。
身近なものでは、時計やメガネなどの精密機器、海風にさらされる建築物などに使用されている。その他にも、骨折した「鎖骨」などに埋め込むプレートにチタンが使用されていることも多い。過去の落車により、「自分の体内にもチタンが・・・」というサイクリストもいるかもしれない。
だが、現在のチタンフレームには「高級フレーム」というイメージもある。大手メーカーが販売する、ミドル・ハイグレードのカーボンフレームと同等の金額になることもしばしば。
しかし「高級フレーム」のイメージは、チタンフレームの独特な仕上がりと乗り味が放つ「高級感」から連想されるものでもある。そんな独特な特徴に魅了される方も多いだろう。
重量面では、スチールフレームに比べて軽く仕上がるが、アルミフレームに比べると少し重く、スチールとアルミニウムの中間的存在。
強度面では、クロモリに匹敵するほどの強度と非常に高い耐腐食性を誇るが、加工面では、難易度が高くコストがかかってしまうのが特徴だ。