サイクルキャップとは
英語では”Cycling cap”、フランス語では”Casquette”の名でしばしば呼ばれており、日本では「サイクルキャップ」と呼ばれているサイクリスト専用の帽子。この帽子には以下のような特徴が備わっている。
特徴その1:帽子の上からヘルメットを被れるよう、突起や凹凸がないこと
特徴その2:帽子の縁にゴムが入っていること
特徴その3:短く角度を変えられるツバが付いていること
特徴その1
サイクリストの安全を守るために大切なヘルメットの着用も前提としているため、サイクルキャップはヘルメット着用の際、邪魔になってはならない。そのため、野球帽のてっぺんにあるような突起や、角ばった縫い目も取り除かれており、全体的に若干ペラペラした作りになっているのが1つ目の特徴だ。
そしてヘルメットのサイズはもちろん、ヘルメットの固定ベルトの調整も変えることなく着用できるように、比較的薄い布地で作られている。サイクルキャップの上にヘルメットを被ったからといって、頭部が膨らんで見えてしまうのでは?といった心配も無用だ。
特徴その2
一般の帽子で自転車に乗っていると、風圧で帽子が飛んでいってしまうことがある。あご紐付きの帽子でも飛んでいきはしないものの、頭から取れたりヒラヒラしたりで中々ライドに集中できない。
しかし、内側にゴムが縫いこまれているサイクルキャップでは、そんな心配はいらない。頭を激しく振ろうが、風が吹こうが取れてしまうことはほぼない。
特徴その3
そして最も分かりやすい特徴が、短く角度を変えることができるツバがついていることだ。ツバを表す英語”Brim”から「ブリム」と呼ばれることもある。役割や機能は後ほど詳しくご説明するが、60度ほど上下に角度を変えることができるこのツバは、その上と下の両面を表に向けることができる点に特徴がある。一般の帽子のツバは地面と平行になっているか、やや下側を向き上の面だけが見える作りになっているため、下の面にはあまりデザインが施されていない。
しかしサイクルキャップは上下どちらでも表に向けられるため、下の面にもデザインを施せすことができ、1つのキャップで全く印象の違う2種類のデザインを楽しめるのだ。