フィニッシュは自転車競技場で

石畳が代名詞である「パリ〜ルーベ」。しかしその特徴はもう1つある。レースのフィニッシュ地点が自転車競技場であることだ。通常のロードレースではコースとなる公道にフィニッシュラインとアーチを造り、そこへめがけて選手たちが最後の力を振り絞って飛び込んでくる。

しかし「パリ〜ルーベ」では、公道に引かれたフィニッシュラインではなく、「Vélodrome André-Pétrieux」という屋外自転車競技場に引かれているラインがレースの順位を決定する最終地点となっている。この自転車競技場は通称「ルーベ・ベロドローム」と呼ばれている。

ルーベの町に到着した選手は、町の名を冠した最終石畳セクター「Roubaix」(300m)を通り抜け、そのまま1周500mの自転車競技場内へやって来る。ちょうどフィニッシュラインの反対側のトラックから入場した後は、残りトラック1周半(750m)のみ。

通常、1本道でスプリント合戦が始まるその他のロードレースとは異なり、円形のスタジアムでスプリント合戦が繰り広げられる。ロードレースが一瞬にしてトラック競技に変わったみたいな感じだ。

大人数の選手達であればスタジアムに入った瞬間に、少数の選手達であればお互い牽制しながら残り半周ほどから、トラックを囲む観客の目の前でスプリント合戦が繰り広げられる。

他のレースにはない、特別なドキドキ感を楽しめること間違いなしだ。
特徴その4
辿り着いた者だけが浴びれる「聖水」

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