1年間に開催されるロードレースの内、「モニュメント」と呼ばれる5つワンデーレースがある。その内の1つである「Paris – Roubaix(パリ〜ルーベ)」というレースをご存知だろうか。9月末に開催された100回記念の「2021 UCIロード世界選手権」の興奮冷めやらぬ今、10月3日に開催されるこの大会も、ぜひ楽しんでほしい。

という訳で今回は、「パリ〜ルーベ」がどんな大会なのか簡単にご紹介していく。

「モニュメント」「ワンデーレース」などのレースの種類については以下記事をチェック!

【ロードバイク初心者向け】どのレースを見るべき?グランツール、モニュメントって何?/ロードレース観戦入門 必見主要レースの種類

「北の地獄」とも呼ばれるクレイジーなロードレース

大会名の通り「パリ〜ルーベ」はフランスのパリから、ベルギーとの国境付近の都市リールにある町、ルーベまでの約250kmを北上して行くワンデーレース(1日で完結するレース)。例年は4月頃に開催されるが、新型コロナウイルスの影響により2021年大会は10月3日に延期された。

このレースの最大の特徴は「石畳」の道を走ることだ。ロードバイクに乗ってタイムや着順を競うロードレースは通常、舗装された道で開催される。石畳も人が「整備した道」という点では舗装路に違いないが、アスファルトの道に比べると路面の滑らかさや凸凹の差は歴然だ。

この石畳の凸凹道で、幅の狭いタイヤを履いたロードバイクに乗ってレースを行うため、本大会ではクラッシュが続出する。さらにガタガタの凸凹道からの振動を長い時間受け続けるため「最も過酷なワンデーレース」と言われることも多い。そこから付いた異名が「北の地獄」だ。
特徴その2
優勝トロフェーも石畳!?

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