高回転、軽いギアで走る

走行中の正しいギア選択は、長距離ライドでの終盤の疲労具合に大きく影響する。

例えば10kgと1kgのダンベルを10回持ち上げた場合、重量の軽い方がより多くの回数(長時間)を、少ない力持ち上げられる。

理論としてはこれと同じであり、重いギアを踏み続けるよりも軽いギアを高回転で回す方が効率も良く、脚への疲労を抑えることができる。もちろんこれは個人差もあるため一概には言えないが、ペダルを回していて一番心地よいケイデンスを予め見つけておこう。目安としては90〜100が望ましい。

ちなみに、プロ選手のケイデンスは約100〜110とも言われている。

ペース配分

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100kmとなれば長距離。ペース配分を考えることは必須であり、道中はなるべく一定ペースで走ることを心がけよう。

ペース配分において重要なのは「坂で頑張り過ぎない」と「信号ダッシュをしない」の2つだ。

登り坂で頑張りすぎる(踏みすぎる)と負荷がかかり、体力の消耗も激しい。峠で脚を全て使い切らないような、無理のないペースが大事だ。

自転車競技のセオリーにて「登りで休み、平坦と下りを踏む」と言われることがある。サイクリングは競技ではないため、速さは重要ではないが、上記のように登りでは力を緩め、平坦区間で進むことを意識しよう。また、下り坂は危険が伴うことから無理のない速度で下ろう。

そして2つ目の「信号ダッシュをしない」。青信号になる度に勢い良く飛び出すと、結果としてインターバルトレーニングとなり、ライド全体の強度を上げてしまう。

信号で止まる前はギアを軽めに落とし、ゆっくりと漕ぎ出そう。

長距離完走には準備と作戦

スポーツ経験ゼロ、ロードバイクを買った翌日に100kmは少し無理があるが。しかし、ある程度ロードバイクに慣れた状態からの100kmは、思っているほど難易度は高くはない。

走行中の補給の知識はもちろん、最初は20km、50km、70km…と徐々に走れる距離を伸ばしてから100kmに挑戦しよう。

サポートしてくれる上級者や仲間がいればドラフティング(前走者の後ろで走ること)を利用することで空気抵抗が減り、より少ない力で走ることもできる。また、今回ご紹介した例は100kmに限らず長距離サイクリング全般に当てはまる内容で有り、基礎でもある。

一度100kmの壁を越えれば、さらにロードバイクの楽しさが広がること間違いナシだ。

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