「自転車用グローブ」と「一般的な手袋」とでは一体何が違うのだろう。

自転車用グローブより普通の手袋の方が価格も安いし、近場ですぐ購入できるし…。いっそのこと、普通の手袋でも代用できるのでは…?と思われるかもしれない。

ライド中の手を温める、保温する、という面では確かに代用できるかもしれない。しかし自転車用グローブには、自転車ライドに適した特別な機能が備わっている。

特別な機能とは、大きく以下の3つ。

自転車用グローブの特徴
その①:滑り止め

グリップ部分に「滑り止め」が付いているのが1つ目の特徴。

PEARL IZUMI グローブ 滑り止め

雨や汗で手がハンドルから滑るのを防ぐ役割や、少々生地の厚いグローブでもハンドル周りの細かい操作がしやすいように配慮されている。ハンドル上での一瞬の滑りは、大きな事故に繋がりかねない。安全にライドを楽しむための、非常に重要な機能だ。

ハンドリングの向上だけでなく、走行中にボトルを出し入れする際にも役立ってくれる。滑り止めがあることで、手からボトルが滑りにくく、スムーズで安全な水分補給ができる。

その②:パッド

グリップ部分、特に母指球などの手首に近い部分にパッドが縫い込まれているのが2つ目の特徴。

路面からの衝撃を受けやすいハンドル周り。ロングライドなどの際は、路面からの衝撃と自分の体重を、ハンドルを握ることで長時間支えることになる。当然手の平や腕・肩・首への負担は大きくなり、快適性を失ってしまう。

そのような問題を解消するものが「パッド」。手への衝撃を和らげてくれる。

パッドの厚さは、メーカーやモデルによって異なるため、自分の乗り方にあったものを選んでほしい。

その③:生地の厚さ

通常のグローブよりも比較的、強度が強く厚みのある(密度が高い)生地を使用しているのが3つ目の特徴。

MAAP 生地の厚さ

外部衝撃による怪我から手を守ってくれたり、雨や外気からの防御効果もある。

実際に転倒してしまった際に、反射的に手を第一に地面に着いてしまうことが想定できる。衝撃を受けたり、石等の突起物に手をついてしまうと大怪我にも繋がりかねない。こちらも安全面における、重要な機能だ。

性能・機能
グローブを選ぶ基準は?

1 2 3