東京でつづら折りヒルクライム
”つづら折り”の坂と言えば、標高何千メートルだったり、ツール・ド・フランスのアルプス山脈に登場するようなダイナミックで険しい坂を想像する方がほとんどだろう。
しかし、ロードバイク初心者に方にとっては難易度が高すぎたりと少々敷居が高いかもしれない。そんな方でもつづら折りを楽しめる坂が、ここ東京にある。
その名は「桜ヶ丘いろは坂(別名:聖蹟いろは坂)」。
京王線聖蹟桜ヶ丘駅からすぐ、多摩川サイクリングロードからのアクセスも良いため東京・神奈川周辺のロードバイク乗りにとっては気軽に足を運べる貴重なヒルクライムスポットだろう。
距離は1.2km。数字だけだとパッとしないものの、実際に上ってみると徐々に変わっていく景色を楽しみながら上れる、心地の良い坂だ。
雰囲気は抜群
序盤は聖蹟の街並みを眺めながら、標高が上っていく。駅前の通りから外れながら森の中へ道が続いていく。
夜に走れば夜景を見ることもできる。
生い茂る木々が見えれば、まずは1つ目のつづら折り。
駅前の雰囲気とは一転、ここからは無数の木々が聳え立ち、マイナスイオンを感じることができる。数十メートル上れば2つ目のつづら折りだ。
上った先には直線が待っている。この直線、斜度は緩いが踏ん張りどころ。
3つ目となる最後のつづら折りを超えれば、フィニッシュは目前だ。
「あの映画」の舞台にも
序盤の聖蹟桜ヶ丘駅前の街並みや、いろは坂の階段などに見覚えがある方もいるだろう。
ここ聖蹟桜ヶ丘といろは坂は、ジブリの映画「耳をすませば」の舞台となった街でもある。プチヒルクライムを楽しめるだけでなく、閑静な住宅街は映画のノスタルジックな世界観に浸かることもできるだろう。